研究課題/領域番号 |
16590747
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
横山 彰仁 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (30191513)
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研究分担者 |
河野 修興 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80215194)
近藤 圭一 島根大学, 医学部附属病院, 講師 (20332827)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 気管支喘息 / 線維芽細胞 / サイトカイン / T細胞 / インターフェロン / 肺線維症 / リモデリング |
研究概要 |
本研究は肺および気道の線維化のメカニズムにおいて、特にT細胞およびSOCS分子の役割を明らかにすることを目的に検討してきた。T細胞クローンおよびSOCS-1分子の役割につき、次のような知見を得た。 1.OVA特異的T細胞レセプター(TCR)のトランスジェュックマウスを用いて、Th1クローンの受身移入に引き続いてTh2の移入を行うことで肺の線維化が惹起される可能性が明らかになった。 2.IPF由来の肺線維芽細胞と正常肺由来の線維芽細胞を比較すると、従来知られているとおり、コラーゲンの産生は前者で亢進していたが、SOCS-1の発現は低下していた。SOCS-IKOマウス由来胎生期線維芽細胞では、コラーゲン産生か亢進していること、SOCS-1を遺伝子導入することで抑制が認められたことから、コラーゲン産生とSOCS-1発現低下の間には因果関係があることが明らかになった。 3.ブレオマイシン肺線維症モデルでは、SOCS-1mRNAはブレオマイシン投与1日後より速やかに誘導され、Day7まで有意に上昇していた。SOCS-1ヘテロマウスではブレオ投与7日におけるBAL中総細胞数、マクロファージ、リンパ球、好酸球の有意な増加が認められ、好酸球はDayl4においても有意な増加が認められた。全肺より得られたハイドロキシプロリン量はヘテロマウスで有意に上昇しており、SOCS-1発現低下によるブレオマイシン誘導性の線維化の増強が示された。SOCS-1導入アデノウイルスを投与すると、ハイドロキシプロリン量は低下し、肺の線維化が抑制された。
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