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肺癌の増殖におけるCdc25蛋白の役割

研究課題

研究課題/領域番号 16590757
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

小栗 鉄也  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (60363925)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードCdc25B / 発現誘導 / MAPKシグナル経路 / HEG-β1 / エストロゲンレセプター / co-activator / 17β-estradiol / cross talk / ホルモン不応性 / 蛋白発現誘 / TGF-β1 / EGFR / Her2 / neu / 細胞周期調節
研究概要

近年Cdc25Bはホルモンレセプターのco-activatorでもあることが示されているが、増殖因子のシグナル経路とエストロゲンレセプター(ER)との間にはcross talkが存在し、特に乳がんではホルモン不応性にこのcross talkが関与している。そこでHer2/neuを介したheregulin(HEG)-β1によるCdc25B発現誘導と、Cdc25B-ER-αの相互作用に対する影響を検討した。Her2/neu発現肺がん細胞株A549や乳がん細胞株MCF-7において、HEG-β1曝露によりCdc25B蛋白はCdk1の脱リン酸化を伴って発現誘導され、HER2/neuチロシンキナーゼ阻害剤であるAG879やMEK阻害剤であるU0126により阻害を受けた。次にHEG-β1曝露によるCdc25BのER-αへの作用を乳がん細胞株MCF-7で検討したところ、ホルモンフリーの培養系においてCdc25BとER-αの蛋白結合はHEG-β1濃度依存性に増強され、ER-αのターゲット遺伝子であるCyclin D1やc-mycの発現誘導を伴っていた。このCdc25B-ER-αの蛋白結合は17β-estradiolの濃度依存性に阻害された。さらにCdc25B-ER-αの蛋白結合もAG879やU0126により阻害された。以上の結果から、ホルモン濃度低下状態においては、増殖因子によるMAPKシグナル経路活性化を介して、Cdc25B蛋白のER-αのco-activatorとしての働きが増強され、ホルモン低下時の細胞増殖に関与する可能性が示唆された。肺がんにおいても近年ホルモンがその増殖に関わる報告がなされており、上記の現象が肺がんにおいてもその増殖に役割を果たしているか否か、現在検討中である。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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