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クロマチン構造転換因子が関与する肺神経内分泌細胞の分化機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16590764
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関東京薬科大学

研究代表者

高橋 勇二  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (20154875)

研究分担者 高橋 滋  東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (10266900)
広瀬 秀徳  東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (80398817)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード肺神経内分泌細胞 / 低酸素 / Notch / ATF5 / Shh / 肺障害 / 細胞分化 / 肺 / 神経内分泌細胞 / 転写調節因子 / Neuroendocrine / 肺発達 / 低酸素刺激 / Mash1 / Hes1
研究概要

肺神経内分泌細胞は胎生中期に気道上皮に現れ、セロトニンおよび神経ペプチドなどを分泌し、上皮細胞の増殖と気道の分枝形成に重要な役割を果たしている。また、肺神経内分泌細胞は肺上皮の形成と維持に重要な機能を担っており、神経内分泌細胞への分化機構の解明は、正常な肺発達や肺疾患の病因の理解と治療法の開発に重要と考えられる。
我々は、ATF5がクロマチン構造転換因子複合体を形成することを示し、神経内分泌細胞への分化に本複合体が重要な役割を果たすことを示唆した。また、肺障害の修復過程で肺神経内分泌細胞が増加することを示した。そこで、肺神経内分泌細胞への分化メカニズムを解析するため、分化培養系を確立し、Ash1の2段階の誘導が神経内分泌細胞の分化に関わること、また、Ash1はNotchおよびShhシグナルとクロストークする可能性を示した。
この分化過程におけるATF5の機能を解明するために、ATF5に対するモノクロナール抗体の作成を試みた。また、ATF5遺伝子発現の調節機構について検討を加えた。ATF5は転写調節因子であり、アミノ酸末端側に転写活性化ドメイン、カルボキシル末端側にbZIPドメインが存在する。そこで、ATF5の全長を抗原としてモノクロナール抗体を作製したところ、ATF5の立体構造を特異的に検出するモノクロナール抗体を得ることが出来た。しかし、内在性の抗原を検出することは出来なかった。
これらの結果から、内在性のATF5タンパク質は分解が早く、分解スピードの制御が機能発現と関連していることが予想された。そこで、ATF5の各種欠失変異体を作製し分解制御部を検索した結果、ATF5にはタンパク分解制御領域が存在し、酸化的なストレスがATF5タンパク質の分解を制御することが明らかとなった。従って、オゾン等の酸化的なガス暴露による神経内分泌細胞増殖に、酸化ストレスによるATF5タンパク質の発現制御が関与することが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Homeobox B3, FoxA1 and FoxA2 interactions in epithelial lung cell differentiation of the multipotent M3E3/C3 cell line.2005

    • 著者名/発表者名
      T Yoshimi, N Nakamura, S Shimada, K Iguchi, F Hashimoto, K Mochitate, Y Takahashi, T Miura
    • 雑誌名

      Eur J Cell Biol 84(5)

      ページ: 555-566

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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