研究課題/領域番号 |
16590770
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
渡辺 憲太朗 福岡大学, 医学部, 教授 (80158625)
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研究分担者 |
久良木 隆繁 福岡大学, 医学部, 講師 (40373146)
清水 健太郎 福岡大学, 医学部, 助教 (40352249)
白石 素公 福岡大学, 医学部, 助手 (60341426)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 特発性間質性肺炎 / 特発性肺線維症 / 肺気腫 / 喫煙 / 呼吸機能 / 肺活量 / DLCO / 生命予後 / 非特異性間質性肺炎 / 胸部CT / 副腎皮質ステロイド / 経気管支肺生検 |
研究概要 |
特発性肺線維症(IPF)と肺気腫はしばしば合併している.当院の肺気腫を合併した特発性肺線維症(Combined pulmonary fibrosis and emphysema,CPFE)の呼吸機能の特徴と生命予後について、肺気腫を合併していないIPF(IPFalone)との比較において検討し以下の結果を得た。 1.初診時の呼吸機能〜CPFEはIPF onlyに比して、 1)VC(mL)、%VC、TLC(mL):有意に高値であった。 2)FEV1.0%:有意に低値であった。COPDとしての閉塞性性障害基準(FEV1.0%70%未満)は満たさず。 3)%DLco:有意に低値であった。 2.呼吸機能の年次推移(△)〜CPFEはIPF onlyに比して、 1)△VC(mL)、△%VC、△TLC(mL)、△%TLC:年間の低下が有意に抑制された。 2)△FEV1.0%:有意に低下した。 3)△%DLco:有意差なし。但しCPFEのDLcoの年間低下が抑えられる傾向があった(p=0.064) 3.予後〜(Kaplan-Meier法)CPFEはIPF onlyに比して、 1)全症例の予後を比較すると:有意に生存期間が長かった。 2)呼吸機能を1年以上追跡できた症例群間で比較すると:生存率に有意差なし。 4.結論 CPFEはIPF aloneに比してVCやTLCの年問低下が有意に抑えられ、DLcoの年間低下も抑えられる傾向にあり、IPFaloneとは異なる呼吸機能の推移が見られた。生命予後もよいことが明らかとなり、IPF aloneとは異なる治療戦略を構築する必要があると思われた。
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