研究課題/領域番号 |
16590771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
森本 泰夫 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (30258628)
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研究分担者 |
大神 明 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助教授 (40301692)
村上 昌宏 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助手 (60373156)
廣橋 雅美 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教務職員 (50389475)
長友 寛子 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助手 (10369077)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | CGRP / ブレオマイシン / クリソタイル / CCSP / 結晶性シリカ / HO-1 / MMVF / 結晶質シリカ / Silica |
研究概要 |
肺傷害におけるクララ細胞の役割を解明するために、clara cell secretory protein(CCSP)やCalcistonine gene related peptide(CGRP)を強制発現させたセルラインや動物モデルを用い、以下の研究結果を得た。 1)傷害抑制因子の発現が肺傷害に関与するか 肺傷害動物モデルにおける肺組織のCCSPやCGRPの発現を調べた。 シリカを2mg気管内注入したラットを、3日から6ヶ月の観察期間の後、肺組織におけるCCSP発現を検討した。急性期のみならず慢性期においてもCCSPの発現が低下した。CGRPにおいても、数種の化学物質で同様の検討を行ったところ、肺傷害性が強いシリカやクロシドライトでは、急陸期に発現が低下し、傷害性が強くない人造繊維では逆に発現が亢進した。両遺伝子の発現低下が肺障害の進行に関与することが示唆された。 2)CGRPは、アポトーシスの抑制作用を介して相対的に細胞増殖を行うか A549細胞にクリソタイル、ブレオマイシンを曝露し、tunnel染色にてアポトーシスを検討したところ、強制発現したCCSPやCGRPはブレオマイシンやクリソタイルで認められた肺胞上皮細胞のアポトーシス亢進作用を抑制したことを認めた。これらの遺伝子が、アポトーシスの抑制を介して相対的に上皮細胞増殖能を亢進させることが示唆された。 3)CGRPが動物モデルにおいて肺胞上皮増殖作用を有するか CGRPを組み込んだアデノウィルスベクター(力価1×10^9)をラットに気管内注入し、3日後に解剖を行った。肺胞上皮細胞の増殖が認められ、PCNA染色では、特に肺胞上皮細胞に陽性細胞が認められた。よって動物試験においてもCGRPによる肺胞上皮細胞増殖作用を有することが認められた。
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