研究課題/領域番号 |
16590778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
要 伸也 東京大学, 医学部附属病院, 客員助教授 (60224581)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | LOX-1 / 足細胞 / 進行性腎障害 / アドレノメデュリン / 酸化ストレス / 5 / 6腎摘ラット |
研究概要 |
進行性腎障害の原因を究明するいくつかの研究計画のうち、最近とくに注目されている糸球体足細胞障害におけるLOX-1と酸化ストレスの役割に焦点をあて、解析を進めた。障害としては、動物モデルで足細胞障害によるネフローゼを来たすことがわかっているピュロマイシンを用い、ピュロマイシンが培養足細胞のアポトーシスやコラーゲン発現を誘導する過程において、酸化ストレスといくつかの抗酸化物質の役割を検討した。 その結果、ピュロマイシンは、足細胞における酸化ストレスを増強すること、酸化ストレス依存性にアポトーシスを誘導することを見出した。さらに、最近、抗酸化作用が注目されているアドレノメデュリンの発現を認めたため、ピュロマイシンによる誘導を検討したところ、その遺伝子発現と産生が上昇することが判明した。アドレノメデュリンの阻害薬を投与すると、ピュロマイシンによる足細胞障害(アポトーシス)が増悪することから、アドレノメデュリンは、代償的に上昇して、保護的に作用していることが示唆された。以上の結果を、2005年アメリカ腎臓学会および学術誌にて報告した。 なお、当初予定していたLOX-1の役割については、足細胞と間質線維芽細胞における発現を確認しており、その役割について検討中である。
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