研究課題/領域番号 |
16590788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
内藤 一郎 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (60362993)
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研究分担者 |
二宮 善文 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (70126241)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 糖尿病 / コラーゲン / マルチプレキシン / XV型コラーゲン / XVIII型コラーゲン / モノクローナル抗体 / 糖尿病性腎症 / 早期診断 / XV型 / XVIII型 |
研究概要 |
糖尿病性腎症は新規透析導入患者の原疾患として慢性糸球体腎炎に次いで多く、また増加の一途をたどっている。腎症の早期診断のために腎糸球体内のマルチプレキシンプレキシンコラーゲンの動態に着目し、腎症診断への応用を検討した。マルチプレキシンコラーゲン(XV型コラーゲンとXVIII型コラーゲンの2種が存在)は新規の基底膜コラーゲンである。 マルチプレキシンの特異抗体を複数作製し、それを用いて免疫組織学的にマルチプレキシンの糸球体内の動態を解析した。正常腎臓ではXVIII型コラーゲンはボウマン嚢に強く、糸球体基底膜に中等度分布し、一方XV型コラーゲンは糸球体内にはほとんど存在しなかった。両コラーゲンの局在を、糖尿病性腎症の生検腎について解析した結果、組織内の両コラーゲンの変動を解析した結果、XV型コラーゲンのメサンギウム領域での増加を明確に示すことができた。これは腎症進展と相関することも認めた。XVIII型コラーゲンでも同様の結果を得た。 さらに尿中の両コラーゲン量の変動を評価し、腎症診断への可能性を検討した。マルチプレキシン特異抗体を用いてサンドイッチ-ELISA法を開発し、尿中定量法の開発を試みた。XVIII型コラーゲンは多様な抗体を作製することができ、同法の開発に成功した。なお、抗原部位はC末端の、いわゆるエンドスタチンに相当する領域である。 XVIII型コラーゲンの尿中コラーゲン量のELISA測定法を用いて、糖尿病患者尿について定量を試みた。その結果、尿中XVIII型コラーゲン、XVIII型コラーゲンが腎症進展とともに増加することを示すことができた。
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