研究課題/領域番号 |
16590840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
水野 敏樹 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (30264782)
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研究分担者 |
山口 希 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (40079752)
中川 正法 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (50198040)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | neurosin / alfa-synuclein / parkinson / serine protease / Neurosin / セリンプロテアーゼ / レビー小体 / アルツハイマー病 / パーキンソン病 / レビー小体型痴呆 / アルツハイマー |
研究概要 |
【目的】Neurosinは中枢神経系に発現するserine proteaseの一つで、Parkinson病(PD)の主要な病理所見であるレビー小体の構成成分であるα-synucleinの分解活性を有するがその詳細は明らかではない。今回、我々はneurosinによるα-synucleinの酵素的切断部位を検討した。また家族性PDの原因となる点突然変異を有する変異型α-synucleinと野生型との間でneurosinによる分解速度を比較した。【方法】Proneurosin cDNAをCHO細胞系に導入し、培養上清から陰イオン交換クロマトグラフィーおよびゲルろ過クロマトグラフィーを用いてproneurosinを抽出・精製した後に、Enterokinaseを用いてprecurser配列を切断し、活性型neurosinを得た。α-synucleinとneurosinをin vitroで反応させ、分解過程をSDS-PAGEによって評価した。さらに野生型α-synucleinと家族性Parkinson病の原因となる点突然変異(A30P、 E46K、 A53T)を有する変異型α-synucleinとの問で分解速度を比較した。またneurosinによるα-synucleinの切断断片のアミノ酸配列をLC-MS/MS法によって解析した。【結果】Neurosinはα-synuσleinを特定の部位で切断し、その主たる切断部位はNAC domainの中央部に相当するK80/T81間であった。また変異型と野生型α-synucleinの比較では、A30P変異はneurosinによる切断を受けにくい傾向がみられた。Neurosinはα-synucleinの重合に重要なNAC domainを切断することにより、α-synucleinの重合を阻害していると推察された。
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