研究課題/領域番号 |
16590845
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
阿部 陽一郎 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10317331)
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研究分担者 |
新倉 貴子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10301491)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | ES細胞 / 筋萎縮性側索硬化症 / 病態モデル / 分化誘導 / 運動ニューロン / SOD1 / ALS |
研究概要 |
FALS SOD1変異導入のためのtransgeneを脊髄運動ニューロンのモデル細胞であるNSC34細胞およびマウスES細胞に安定導入した。NSC34細胞及びES細胞有来の神経細胞にCre recombinaseをadenovirus vectorにより一過性発現させ、変異SOD1の発現を誘導した。変異SOD1を誘導した細胞は予想に反し、lacZを感染させた細胞、すなわち野生型SOD1を発現している細胞と比較して顕著な細胞死は観察されなかった。 そこで、より疾患特異性の高いモデル作製のため、ES細胞から脊髄運動ニューロンに高効率に分化誘導する系の確立を目指した。この目的のため、運動ニューロンの分化に必要なSonichedgehog(Shh)を産生するCHO細胞(Shh産生細胞)を、Shhの脂質付加の状態(N末端パルミトイル化、C末端コレステロール化)に着目し3系統作製した。このShh産生細胞を我々が2003年に既に報告している神経分化誘導法へと組み入れることでES細胞から脊髄運動ニューロンへの分化誘導を試みた。 ES細胞の高効率運動ニューロン分化誘導法の開発と平行し、作製したShh産生細胞および各種一過性発現系を用いて、脂質付加型Shhの細胞内輸送、分泌機構について検討を行い、N末端パルミトイル化されたShhは極めて分泌されにくいこと、これは細胞内(特に小胞体)に蓄積されているためであること、細胞外への分泌にはキャリアが必要なこと等が明らかになった。また、Shhの脂質付加のネガティプレギュレータを発見した。これらの成果は現在投稿中である。
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