研究課題/領域番号 |
16590847
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 富山大学 (2005) 慶應義塾大学 (2004) |
研究代表者 |
田中 耕太郎 富山大学, 附属病院, 教授 (90129528)
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研究分担者 |
野川 茂 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (50208310)
鈴木 重明 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50276242)
傳法 倫久 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50306700)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 脳梗塞 / オリゴデンドロサイト前駆細胞 / 組織修復 / 再生医療 / 再髄鞘化 / オリゴデンドロサイト / 髄鞘 / 脱髄 / 脳組織再生 |
研究概要 |
【方法】成体Sprague-Dawleyラット(体重270-330g)を使用し、正常群(n=3)、虚血群(n=14)と偽手術群(n=4)の三群に分けた。虚血群では右中大脳動脈起始部を血管内栓糸法で90分閉塞し、再開通させ24時間から2週後に灌流固定し連続切片を作成した。免疫染色には抗NG2抗体以外に、成熟OLGのマーカーとして抗GsT-pi抗体やNB3C4抗体、髄鞘のマーカーとして抗ミエリン関連糖蛋白(MAG)抗体や抗ミエリン塩基性蛋白(MBP)抗体、細胞内保護的シグナルマーカーとして抗リン酸化CREB抗体を使用した。 【結果】OPCは再灌流1週間以降、特に2週間後、梗塞巣周囲のCREBリン酸化が持続的に亢進している領域で、著明な細胞体と突起の肥大やNG2発現量増加を示し、細胞数も有意に増加していた。OPCは細胞分裂像のみならず単極細胞ないし双極細胞の幼弱形態を示すものもあった。同部位では、再灌流48時間の時点で有意に減少していた成熟OLG数は2週間後、正常レベルに回復していた。同様に、48時間の時点では髄鞘の淡明化や有髄線維の不鮮明化が認められていたが、2週間後かなり回復していた。このOPC活性化は同細胞核におけるCREBリン酸化を伴っていた。これらの変化は大脳皮質のみならず脳梁でも認められ、灰白質および白質の梗塞巣周囲で普遍的に生ずる現象であった。一方、本虚血モデルで梗塞巣周囲に位置する脳室下層でのOPCの反応は、他の梗塞巣周囲領域と有意な差はなく、上記OPC細胞数増加は、主として各々の脳実質局所に存在するOPC活性化によるものと考えられた。 【結論】OPCは、脳梗塞巣周囲の成熟OLG傷害部位で活性化され増殖・分化し、再髄鞘化など組織修復に関与している可能性が示唆された。
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