研究課題/領域番号 |
16590915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
関 敏郎 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50307493)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 遺伝子治療 / アデノウイルスベクター / 下垂体腫瘍 / アデノウィルスベクター |
研究概要 |
下垂体腫瘍に対する従来の治療法には限界がある。これを克服する手段として遺伝子治療が期待されるが、その実現には下垂体腫瘍に特異的かつ効率良く癌抑制・殺傷遺伝子を導入できるベクターの開発が急務であり、細胞targetingにおける改良が特に重要である。 本研究においては、transductional targeting(標的細胞に特異的に遺伝子を導入すること)とtranscriptional targeting(標的細胞に特異的に導入遺伝子を発現させること)の両者に改良を加えたアデノウイルスを作成し、その遺伝子導入効率の検討を試みた。そして、fiber shaftを延長し、下垂体腫瘍で受容体の発現が元進しているソマトスタチンのアミノ酸配列をHIループへ挿入し、さらに腫瘍全般で活性の高いtissue specific promoterの一つであるVEGF promoterを導入した三重改変型Adベクターの作製・精製に成功した。 本三重改変型Adベクターを用いた遺伝子導入量は、wild typeのAd5に比較して、Adが細胞内に侵入するのに必要なcoxsackie adenovirus receptor(CAR)を発現する正常臓器モデル細胞においては激減し、反対に、CARを発現せずソマトスタチン受容体を過剰に発現する下垂体腫瘍モデル細胞においては著明に増加した。これらの結果から、三重改変型Adベクターは非標的正常細胞への副作用を軽減し、かつ下垂体腫瘍細胞への遺伝子導入効率を増強する有望なベクターであることがvitroで示された。
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