研究課題/領域番号 |
16590918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
堀田 紀久子 独立行政法人理化学研究所, 肥満関連遺伝子研究チーム, チームリーダー (30360639)
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研究分担者 |
柳谷 隆宏 独立行政法人理化学研究所, 肥満関連遺伝子研究チーム, 研究員 (40322698)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 脂肪細胞 / 分化 / 肥満 / convexin43 / Gap junction / connexin43 / 糖尿病 |
研究概要 |
【目的】脂肪細胞分化におけるConnexin43の役割について検討した。【方法】Connexin43に対する阻害剤を用いて3T3L-1細胞の分化への影響を、Oil-red 0染色、脂肪細胞の分化マーカーを用いて検討した。Mitotic clonal expansion(MCE)への影響を脂肪細胞数とDNA合成量測定で検討した。またconnexin43の、siRNAを作成し3T3T-1細「胞の分化への影響を同様にして検討した。【結果】阻害剤を分化初期(0-2日)に3T3L-1細胞へ投与すると濃度依存性に脂肪蓄積が阻害された。それ以降の投与では脂肪蓄積は阻害されなかった。分化マーカーであるPPAR_γ、C/EBP_γ、GLUT4の発現は低下していた。C/EBP_βはmRNAレベルでは変化を認めなかったが蛋白レベルでは2つの翻訳産物のうちLAPは低下したがLIPは低下していなかった。Connexin43の発現は分化開始後数時間でピークになり、あとは低下することが示された。阻害剤がMCEの生じる分化0-2日目に最も効果的に作用することやconnexin43の発現パターンより、connexin43はMCEに影響を与えることが示唆された。MCEの指標である脂肪細胞数の増加とDNA合成を検討した結果、阻害剤により両方とも阻害されることが示された。2)siRNAによる阻害実験:3T3L-1細胞にconnexin43のsiRNAを作成し導入したところ、阻害剤の実験と同様に脂肪蓄積が阻害された。また、C/EBP_βの翻訳産物のうちLAPは低下したがLIPは低下していなかった。【考察】Connexin43はMCEに重要な作用をしていることが示唆された。Connexin43はLAP(C/EBP_β)の翻訳調節を介してPPAR_γ、C/EBP_αの発現を調節し脂肪細胞の分化に関与し、肥満発症に寄与する機序が考えられた。
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