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リンパ系悪性腫瘍のがん化・増殖におけるIL-21の役割

研究課題

研究課題/領域番号 16590936
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関京都大学

研究代表者

今田 和典  京大, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (20314213)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードインターロイキン21 / インターロイキン21受容体 / 成人T細胞白血病 / HTLV-I / 悪性リンパ腫 / Jak-STAT経路 / リアルタイムRT-PCR / Stat3
研究概要

リンパ系悪性腫瘍である成人T細胞白血病(ATL)細胞におけるインターロイキン21(IL-21)/インターロイキン21受容体(IL-21R)システムの働きについて詳細な検討を行なった。リアルタイムRT-PCR法によりIL-21R mRNAは、ATL細胞株を含む7種類のHTLV-I感染細胞株全てで高発現を認めた。またATL患者11例中10例で健常人末梢血単核球より高い発現が認められ、そのうち2症例においてはPHA blastに比し有意に高い発現が認められた。対照的にIL-21 mRNAの発現はいずれにおいても低く、autocrine機構による関与は否定的と考えられた。さらにIL-21Rの蛋白レベルでの発現を検討するため、我々が作製したヒトIL-21Rに対するマウスモノクローナル抗体(IM-125)を用いて細胞表面でのIL-21Rの発現をフローサイトメトリーで解析したところ、ATL細胞においては、今回用いた3種類の細胞株全てで強い発現があり、患者検体では白血病細胞においても明らかな発現を認めた。次にその機能解析のため、ATL細胞株を用いてIL-21刺激による増殖試験を行なったところ、用量依存性に増殖が誘導された。また細胞内シグナルに関しては、IL-21は細胞株、患者検体共に、強いStat3のリン酸化と、それに比して弱いStat5のリン酸化を誘導した。これに対してIL-2やIL-15ではStat5のリン酸化が誘導され、Stat3は弱い発現に留まった。ATL細胞においてStat3の恒常的活性化が認められるとした報告があり、IL-21がparacrine機構によって、この活性化に関与している可能性が考えられる。以上の結果より、ATL細胞が機能的なIL-21Rを発現していることが明らかとなり、IL-21/IL-21RシステムがATLのがん化・増殖に関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Expression of functional interleukin-21 receptor on adult T-cell leukaemia(ATL) cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Ueda, M. et al.
    • 雑誌名

      British Journal of Haematology 128・2

      ページ: 169-176

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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