研究課題/領域番号 |
16590943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
武内 世生 高知大学, 医学部, 助教授 (50253349)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 小児急性リンパ性白血病 / 異常メチル化 / 癌抑制遺伝子 |
研究概要 |
本研究課題で行った研究にて、申請者は以下の知見を得た。 1.再発小児急性リンパ性白血病(ALL)における各種癌抑制遺伝子プロモーターのメチル化の検討。再発小児ALL9例を対象に、11遺伝子について、methylation-specific PCR法を用いて、DNAメチル化パターンを解析した。各々の遺伝子におけるメチル化の頻度はMGMT56%、RARβ44%、p1622%であった。p14、p15、Rb、APC、hMLH1、RIZ、DAPK、FHITのメチル化は認められなかった。9症例中5例(56%)で、検討遺伝子の少なくとも1つにメチル化が認められた。再発時にp16にメチル化を認めた症例とMGMTにメチル化を認めた症例は、全症例で初診時に既にメチル化が認められていた。一方、再発時にRARβにメチル化を認めた4症例中3例で初診時にメチル化を認めなかった。以上の結果より、複数遺伝子のプロモーター領域のDNAメチル化が小児ALLの発症ならびに再発に関与していることが示唆された。 2.成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)におけるAPC遺伝子およびMLH1遺伝子プロモーターのメチル化の検討。 31例のATL検体のうち48%の検体においてAPC遺伝子の、また6%の検体においてMLH1遺伝子の異常メチル化がそれぞれ認められた。臨床病期別の検討では、慢性型より急性型においてより高頻度にAPC遺伝子の異常メチル化が認められた。APC遺伝子およびMLH1遺伝子の異常メチル化を有する細胞株は、APC遺伝子およびMLH1遺伝子を発現していなかったが、この細胞を5-Azacytidineで処理すると、APC遺伝子およびMLH1遺伝子の発現が回復した。以上より、APC遺伝子およびMLH1遺伝子の異常メチル化はATLの発症および進展に関与していると考えられた。
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