研究課題/領域番号 |
16590969
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 国立国際医療センター(研究所) |
研究代表者 |
佐伯 久美子 国立国際医療センター(研究所), 血液疾患研究部・造血障害研究室, 室長 (80322717)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | CREB / 融合型message / Alu / 白血病細胞 / poly A付加シグナル / ヒストンメチル化 / ヒストンアセチル化 / ChIP assay / Alu配列 / 融合型メッセージ / tricostatin A / splicing / PCR / exon / intron / primer walking / poly A signal |
研究概要 |
申請者はcAMP応答エレメント結合蛋白(CREB)に対するアンチセンスオリゴヌクレトチドが正常造血細胞に影響を与えずに白血病細胞を特異的に殺傷することを見出して白血病治療薬としての可能性を提唱した。さらにアンチセンスCREBの標的は通常のCREB messageではなく、CREB遺伝子に由来する新規なmessageであること、そのmessageはCREB遺伝子のexon 2とintron 4中のAlu elementとがスプライシングを介さない機序により結合していることを明らかにした。本研究においては、この新規融合型messageの塩基配列を決定するとともに、その生成機構を明らかにすること計画した。平成16年度では新規融合型messageの3'末端の塩基配列を明らかにするために、poly A付加シグナル部位をprimer walking法により決定した。そしてpoly A付加シグナル部位がexon 4の3'末端にあるaataaaであることを確認した。即ち、新規融合型messageとしてexon 1からintron 4中のaataaaまでの塩基配列を決定することができた。平成17年度では新規融合型messageの生成機序にせまるために、CREB遺伝子のexon 1からexon 8までの領域におけるクロマチンの高次構造の解析を行った。具体的にはピストンH3の9番目のリジン残基のアセチル化およびメチル化の状況をクロマチン免疫沈降法(ChIP assay)により調べた。結果は、アセチル化に関してはexon 1では高アセチル化を認め、exon 2からexon 8までは低アセチル化を認めた。またメチル化に関してはexon 1では低メチル化を、exon 2からexon 6までは高メチル化を示した。但しintron 4中のmessage融合部を含む狭い領域ではメチル化が特異的に低下していた。さらにヒストンアセチル化酵素HDACsの阻害剤であるtricostatin Aを白血病細胞に添加したところ、融合messageの発現が特異的に消失することが分かった。このことから融合型messageの産生においてピストンのアセチル化およびメチル化に伴うクロマチンの高次構造の変化が深く関係していることが示唆された。
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