研究課題
基盤研究(C)
我々は、以前の研究により、マウスのES細胞から樹状細胞(ES-DC)への分化を誘導する方法を開発し、さらに、ES細胞段階で遺伝子導入を行ったものから樹状細胞を分化させることにより、遺伝子改変樹状細胞を作製する技術を開発している。当該研究期間には、これらの技術の将来の実用化を目指し、以下のような研究を行なった。ES-DCによる抗腫瘍免疫療法についての研究遺伝子改変により抗原とケモカインを同時に発現するES-DCを用いることにより、マウスモデルにおいて抗腫瘍免疫を強力に誘導できることを見いだした。また、腫瘍抗原を発現するマウスES-DCをマウス個体に投与することによる抗腫瘍免疫療法が、ES-DCとマウス個体の間で遺伝的背景が異なっていても、MHCが一部共通であれば有効であることを明らかにした。ES-DCによる抗原特異的免疫抑制法についての研究遺伝子改変によりミエリン鞘抗原(MOG)と免疫抑制分子(PD-L1あるいはTRAIL)を同時に発現するES-DCを用いることにより、実験的自己免疫性脳脊髄炎の発症予防と治療ができることを見いだした。さらに、TRAILを発現するES-DCによる疾患抑制効果に制御性T細胞が関与していることを見出した。免疫霊長類ES細胞からの遺伝子改変樹状分化誘導法の開発マウスのシステムにおいて開発しているES-DCを用いた免疫制御法を将来的に臨床応用するためには、ヒトのES細胞から樹状細胞を分化誘導する方法を開発することが必要となる。そこで、ヒトES細胞と類似した性質を有するカニクイザルのES細胞から樹状細胞を分化誘導する方法を開発した。さらに、マウスおよびカニクイザルのES細胞を用いた研究実績に基づき、熊本大学および文部科学省の倫理委員会へヒトのES細胞使用の申請を行い、承認された。平成18年2月よりヒトES細胞からの樹状細胞分化誘導法の研究に着手した。
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