研究課題/領域番号 |
16590996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
広畑 俊成 (廣畑 俊成) 帝京大学, 医学部, 助教授 (90189895)
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研究分担者 |
菊地 弘敏 帝京大学, 医学部, 助手 (80338681)
永井 立夫 帝京大学, 医学部, 助手 (60365947)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | CNSループス / ループス精神病 / 髄液 / 抗神経細胞抗体 / グルタミン酸レセプター / リボソームPO蛋白 / エピトープ / リボソームP0蛋白 / リボソームP蛋白 |
研究概要 |
ループス精神病においては、血清中抗リボソームP抗体と髄液中の抗神経細胞抗体の上昇が見られる。一方、抗神経細胞抗体の測定に用いる神経芽細胞腫SK-N-MCの表面にはリボソームP蛋白が発現していることが知られている。これまでの報告では、ループス精神病患者の髄液中には抗リボソームP(C末端22ペプチド)抗体(抗P)の上昇はみられないとされている。我々は昨年度の研究において、ループス精神病においては、髄液中の抗リボソームPO抗体の上昇が病態に深く関与すること、この抗リボソームPO抗体の認識するエピトープはリボソームPO蛋白の中の、C末端22アミノ酸以外の部分に存在する可能性が考えられることを明らかにした。本年度の研究においては、神経細胞の表面に存在するグルタミン酸レセプター(NR2)に対する抗体がループス精神病患者の髄液中に存在するかについて検討した。ループス精神病患者58例、Focal型CNSループス患者28例、さらに対照群として非炎症性神経疾患患者21例の髄液中の抗NR2抗体をELISA法にて測定した。ループス精神病患者においては、Focal型および対照群に比し髄液抗NR2抗体が有意に上昇していた。さらに、髄液抗NR2抗体価は髄液抗神経細胞抗体価と有意の正の相関を示した。以上の結果より、髄液中の抗神経細胞抗体の認識する主要エピトープは、グルタミン酸レセプターNR2であることが示唆された。今後、ループス精神病の病態形成における抗リボソームPO抗体と抗NR2抗体の役割について詳細に検討してゆく必要がある。
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