研究課題
基盤研究(C)
この2年間での二分脊椎モデルマウスに関して下記の成果を得た。1)二分脊椎に高感受性のマウスの選択;WntレセプターLrp6のノックアウトマウスと、Pax-1ノックアウトマウスを、SPF化を行い動物実験室に導入した。Lrp6のノックアウトマウスにおいては、ヘテロ同士の交配におけるホモのマウスにおいて、薬剤投与しない状態での二分脊椎の発症率を観察し、約40%に認めることが判明した。2)妊娠マウスへの薬剤投与;上記のヘテロマウスと正常マウスを交配させ、妊娠の確認できた雌マウスに本年は抗痙攣剤であるカルバマゼピン、バルプロ酸を種々の量で投与して新生仔における二分脊椎の発症率を観察した。3)新生仔の表現型の解析;rsのホモrs/rsの二分脊椎の見られた個体については、骨格標本を作製し、Alcian blue染色、Alizarin染色を行い、軟骨および骨化異常について解析し、rsのホモマウスにおいて骨化遅延を見いだした。またrs/rsマウスにおける骨代謝異常をさらに詳細に検討するため、pQCTによる経時的な骨量評価に加えて、骨形態計測を行った。pQCTにおいて、若年期から老齢期までのrs/rsの脛骨において、雄性、雌性ともに海綿骨密度及び皮質骨断面積の低下を認めた。また7週齢マウス由来の骨芽細胞では、定量PCRにおいて、Rank1の発現がrs/rsにおいて野生型に比し増加していた。Opgの発現は明らかな差を認めなかった。4)葉酸による予防効果の解析;rsの交配により、胎児においてrs/rsが産まれるようにしておき、この妊娠マウスに葉酸を3日間腹腔内投与(3mg/kg/day)を行ったが、明らかな発現率の変化は認められなかった。
すべて 2006 2005 2004 その他
すべて 雑誌論文 (22件)
Brain Dev 28.6
ページ: 60-62
10017319316
Med J Osaka Univ 49(1-4)
ページ: 29-41
Brain Dev 28(6)
Pediatr Surg Int 21.9
ページ: 745-748
J Inherit Metab Dis 28.4
ページ: 575-583
Nat Genet 37.5
ページ: 468-470
Pediatr Surg Int 21(9)
J Inherit Metab Dis 28(4)
Nat Genet 37(5)
Pediatr Sure Int 21(9)
Development 131(21)
ページ: 5469-5480
Pediatr Res. 56
ページ: 714-719
J Cell Biochem 93(2)
ページ: 418-426
Biochem Biophys Res Commun 318(2)
ページ: 588-593
J Hum Genet in press
10017608409
Med J Osaka Univ in press
J Hum Genet (in press)