研究課題/領域番号 |
16591042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中村 公俊 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (30336234)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | カルシウム / 生活習慣病 / 脂質代謝異常 / トランスジェニックマウス / 肝細胞 / 不整脈 |
研究概要 |
本研究においてcalreticulinの発現レベルを肝臓、膵臓β細胞、血管内皮細胞のそれぞれにおいて調節できるトランスジェニックマウスを作成した。これはloxP配列とストップコドンにより制御されたcalreticulin過剰発現トランスジェニックマウスと、組織特異的cre recombinase発現マウスとの交配により行った。また、組織特異的cre recombinase発現マウスとして、肝細胞、膵臓β細胞、血管内皮細胞特異的なプロモーターであるアルブミンプロモータ、インスリンプロモーター、tie-2プロモーターの制御下にcre recombinaseを発現するトランスジェニックマウスを入手した。 前者のトランスジェニックマウスを用いて、肝細胞特異的にcre recombinaseを発現するマウスと交配し、肝細胞特異的なcalreticulin過剰発現マウスを作成した。トランスジーン由来のcalreticulinの発現は、トランスジーンの3'端に存在する小胞体残留シグナルの5'側に挿入したhemagglutinin(HA)タグを、抗HA抗体を用いることにより検出した。また肝細胞における内因性、外来性をあわせたcalreticulinの発現量は、calreticulinに対するポリクローナル抗体を用いて検出し、野生型との発現量の違いを比較した。ウエスタンブロット法を用いることにより、肝臓におけるcalreticulinの発現量を野生型と比較したところ、このトランスジェニックマウスは野生型の約1.5倍のcalreticulinを発現していた。このトランスジェニックマウスにおいて、肝細胞における糖、脂質代謝について解析した。Calreticulin欠損マウスは、糖、脂質代謝異常をおこすことが示唆されている。過剰発現マウスにおいても脂質の代謝に異常をきたした。このトランスジェニックマウスは小児生活習慣病モデルとして有用である。
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