研究課題/領域番号 |
16591066
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石井 正浩 北里大学, 医学部, 教授 (90222950)
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研究分担者 |
中畑 弥生 北里大学, 医学部, 助手 (20306591)
牟田 広実 久留米大学, 医学部, 助手 (40343694)
大和田 夏子 北里大学, 医学部, 助手 (40276069)
木村 純人 北里大学, 医学部, 助手 (40365151)
家村 素史 久留米大学, 医学部, 助手
菅原 洋子 久留米大学, 医学部, 助手 (40309787)
江上 公康 久留米大学, 医学部, 助手 (20373136)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 川崎病 / 冠状動脈瘤 / 血管新生 / 血管内皮機能 / 遺伝子プロファイル / ビタミンC / アンジオテンシン1 / 分子遺伝学 / 薬物負荷 / 血管内皮機 / RNA / 遺伝子 |
研究概要 |
(1)川崎病血管炎の長期予後の解明と動脈硬化進展抑制 川崎病は遠隔期に成人動脈硬化症へ進展することが危惧されている。我々は、この31年簡に2031例の川崎病を経験し、血管造影や薬物負荷を導入して川崎病の血管病変が遠隔期に血管内皮機能低下を呈していて、動脈硬化病変へ進展していることを証明した(米国心臓病学会2004)。我々は、この川崎病血管炎の遠隔期に血管内皮機能低下を呈していている症例に対して抗酸化作用を有するビタミンCが血管内皮機能を改善させることを臨床的に証明した。これらの結果は、第8回国際川崎病シンポジウムで発表した。 (2)分子遺伝学的基盤による病因の究明 川崎病の現時点での最も大きな問題点は、末だその成因が不明であるということである。川崎病は、全世界で発症していることからその病因は、特異的なものではなく、コモンな物であることが考えられる。それらの、病因物質がある特定の分子遺伝的基盤を有する個体に対して川崎病を発症させると考えた。DNAマイクロアレイを用いて単核球やモノサイトにおける遺伝子プロファイルを調べた。免疫グロブリン療法との関係では、活性型免疫グロブリン受容体遺伝子(FCGRIA, FCGR3A)やS100カルシウム結合タンパクの遺伝子(S100A9,S100A12)が免疫グロブリン療法後に発現低下を示した。免疫グロブリン療法不応例ではこれらの遺伝子発現プロファイルの変化を認めなかった。 (3)新しい治療法の開発 アンジオテンシン1(AT1)受容体拮抗薬は血管新生を抑制し、成人の動脈硬化病変において内膜の増殖による狭窄病変への進行を抑制すると言われている。このメカニズムを応用し、動脈瘤を有する川崎病患児に対してAT1受容体貴膏薬を投与して、狭窄病変への進行が阻止できることを臨床的に証明した。
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