研究課題/領域番号 |
16591098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
乾 重樹 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30324750)
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研究分担者 |
板見 智 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30136791)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | アンドロゲンレセプター / 男性型脱毛症 / TGF-β1プロモーター / 毛乳頭細胞 / レポータープラスミド / AP-1 / アンドロゲン / 男性型脱毛 / TGF-β1 / プロモーター解析 / CV-1細胞 |
研究概要 |
アンドロゲンレセプター(AR)発現ベクターをトランスフェクトした男性型脱毛部毛乳頭細胞とヒトケラチノサイトの共培養系を用いてアンドロゲンによって刺激された毛乳頭細胞から産生されるTGF-β1が男性型脱毛の病態形成に重要であるとの知見に基づき、アンドロゲンによる毛乳頭細胞におけるTGF-β1の発現調節のメカニズムを解析する目的で、転写開始点から1362bp上流までのプロモーター領域を含むルシフェラーゼレポータープラスミドを作成し、AR発現ベクターとともに男性型脱毛部毛乳頭細胞にトランスフェクトした後、レポーター活性へのアンドロゲンの影響を調べた。その結果、1nMの合成アンドロゲンR1881がTGF-β1プロモーター活性を約10倍に増強することがわかった。しかし、この活性の増強はサル腎細胞CV-1細胞、トランスフォームした男性型脱毛部毛乳頭細胞では見られず、培養初期の男性型脱毛部毛乳頭細胞に特異的な現象であった。レポータープラスミドを制限酵素で切断し様々な長さのプロモーターをつないだプラスミドを作成し男性型脱毛部毛乳頭細胞で同様の実験をしたところ、-1131〜-731と-459〜-323に正の調節領域があり、-1326〜-1127と-735〜-459に負の調節領域があった。-459〜-323の正の調節領域の二つのAP-1結合配列に変異を導入したレポーターベクターを作成しアッセイしたところアンドロゲン非処理サンプルにてもレポーター活性の上昇がみられ、AP-1結合配列がTGF-β1プロモーターの抑制に関与しており、この抑制機構をアンドロゲンがリバースすると考えられる。
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