研究課題/領域番号 |
16591123
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
松永 佳世子 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80131192)
|
研究分担者 |
矢上 晶子 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (90367699)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | ラテックスアレルギー / ラテックスアレルゲン / プロテオミクス / プロテオーム解析 / ラテックス-フルーツ症候群 / 交叉反応性 / class I chitinase / latex profilin / ラテックスフルーツ症候群 / oral allergy syndrome / 交差反応性 / ラテックス総蛋白質量 / ラテックス総抗原量 / ラテックスアレルギー追跡調査 / IgE結合性蛋白 / デイファレンシャルディスプレイ解析 |
研究概要 |
2004年度は、プロテオミクスの手法を用いたラテックスアレルゲンの迅速・網羅的解析を行うことを目的に、ラテックスアレルギー(以下LA)単独群または、ラテックス-フルーツ症候群(以下LFS)の合併群など、異なった症状を呈するLA患者のプール血清を用いてIgE結合性蛋白質のプロテオーム解析を行い、さらに、IgE抗体により認識された蛋白質抗原のパターンに差があるかどうかをデイファレンシャル解析した。そして、差がみられた蛋白質抗原は、質量分析とデータベース検索により同定した。その結果、アナフィラキシーなどの強い食物アレルギー症状が誘発されたLFS患者群では、Class I chitinase(Hev b 11関連蛋白)やロタマーゼ類似蛋白に対するIgE抗体の結合が強く検出された。口腔内のみに症状が限局される患者群では、主要な蛋白質抗原をほとんど検出しなかった。以上の結果より、LA患者群は交叉反応性の有無や誘発される症状の違いにより、感作された原因抗原も異なっていることが明かとなった。 2005年度は、1.植物性食品による口腔アレルギー症状を伴うLA患者(n=25)に関与するアレルゲン蛋白について検討した。25例中15例に鼻アレルギー症状を認めた。そのうち15例中12例(80%)のrHev b8特異IgE抗体(UniCAP)はClass2以上であった。皮膚テストでは全例がrHev b 8に陽性反応を呈した(r : recombinant)(n=7)。Hev b 8(Latex Profilin)は口腔アレルギー症状を伴うLA患者において重要なアレルゲン蛋白であると考えた。2.国内のラテックス製品(手袋、日用品など)から溶出するアレルゲン蛋白(Hev b 1,3,5,6.02)をFITkit^<TM>で測定した。また、溶出総蛋白質量(ASTM D5712-95法)、総抗原量(ASTM D6499-00法)も同時に測定した。国内の製品からはHev b 5、6.02が多く溶出していた。3.LA患者(n=16)の追跡調査を行った。皮膚テストスコアは62.5%(10/16人)で低下し、特異IgE抗体は81.2%(13/16人)で低下していた。
|