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成人のAD/HDとアスペルガー障害の認知行動特性の研究と診断用質問紙の作成

研究課題

研究課題/領域番号 16591151
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関熊本大学

研究代表者

岡野 高明  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (70285039)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード注意欠陥多動性障害 / アスペルガー障害 / 発達障害 / 精神科症状学 / 疫学 / 因子分析 / 成人型AD / HD(注意欠陥多動性障害) / 成人アスペルガー障害 / チェックリスト / 社会的不適応 / 対人関係障害 / HD(注意欠陥 / 多動性障害) / 成人アスペルガー障害(成人Asperger障害) / 衝動 / 不注意 / 引きこもり
研究概要

本研究では、ADHDおよびアスペルガー障害の評価用調査票を作成し、これを思春期後期から成人期の精神科患者および健常対照者に配布・回収し、その症候論的解析と因子構造の確認を行なった。今回の研究の対象とした者は5つの施設からきている。まず正常対照群としてA病院職員(94名)、B病院職員(62名)、Cセンター健診受診者(74名)を扱った。次に精神科患者群としてD病院外来患者(31名)、E診療所外来患者(148名)を扱った。
調査票A : Biedermanが作成したADHD Symptoms Checklistを著者らが原著者より翻訳・使用許可を取り、福島県立医科大学神経精神科において和訳した。20項目で、各項目は4件法(0点〜3点)で評価する。
調査票B : ADHDの診断基準や高頻度に見られるとされる症状を参考に著者が独自に作成したアスペルガー症状評価表。36項目で、各項目は4件法(0点〜3点)で評価する。
調査票C:アスペルガー障害の診断基準や高頻度に見られるとされる症状を参考に著者が独自に作成したアスペルガー症状評価表。36項目で、各項目は4件法(0点〜3点)で評価する。
今回の調査では以下のことが明らかとなった。
1)ADHD調査票の得点は健常対照群に比して患者群で高得点であった。
2)ADHD調査票の項目は3因子構造を示した。それぞれattention deficit, impulsivity, hyperactivityと解釈できた。
3)ADHD調査票の各下位尺度得点は、患者群のなかではADHDで最も高値であった。
4)アスペルガー障害調査票の得点は健常対照群に比して患者群で高得点であった。
5)アスペルガー障害調査票の項目は1因子構造を示した。
6)アスペルガー障害調査票の得点は、患者群のなかではアスペルガー障害で最も高値であった。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 発達が精神障害にどのような影響を及ぼすか〜パーソナリティ障害と発達障害との関連〜2005

    • 著者名/発表者名
      岡野高明
    • 雑誌名

      外来精神医療 4・1

      ページ: 20-25

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 成人におけるAD/HD、高機能広汎性発達障害など発達障害のパーソナリティ形成への影響-成人パーソナリティ障害との関連-2004

    • 著者名/発表者名
      岡野高明, 他
    • 雑誌名

      精神科治療学 19・4

      ページ: 433-442

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 成人発達障害に対する治療の実際2004

    • 著者名/発表者名
      岡野高明, 他
    • 雑誌名

      精神科治療学 19・5

      ページ: 553-562

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 成人期AD/HDの2症例-臨床像が異なる症例への発達的視点からのアプローチ2004

    • 著者名/発表者名
      岡野高明, 他
    • 雑誌名

      精神科治療学 19・5

      ページ: 605-613

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 成人におけるADD、ADHDの診断と検査 2)画像との関連2004

    • 著者名/発表者名
      石川大道, 岡野高明, 他
    • 雑誌名

      精神科治療学 19・4

      ページ: 451-456

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 成人におけるADD, ADHDの診断と検査,1)1) 治療のための診断と検査2004

    • 著者名/発表者名
      高梨靖子, 岡野高明, 他
    • 雑誌名

      精神科治療学 19・4

      ページ: 443-450

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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