研究課題/領域番号 |
16591218
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 明治鍼灸大学 |
研究代表者 |
大槻 克一 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (90254325)
|
研究分担者 |
松原 弘明 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10239072)
小川 数馬 金沢大学, 学際科学実験センター, 助手 (30347471)
上田 真史 京都大学, 医学研究科, 助手 (40381967)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 幹細胞 / 血管新生 / 心筋再生 / 心不全 / 核医学 / 骨髄単核細胞 / 脈管形成 / 心筋梗塞 / 放射性同位元素 / 画像化 / 末梢血単核細胞 / 虚血心筋 / 血管新生治療 / 心筋シンチグラフィ / 心臓超音波検査 |
研究概要 |
骨髄単核細胞・末梢血単核細胞移植による虚血心筋血管新生治療の効果判定における核医学的評価の有用性の検討を行った。ラット60分虚血・再灌流モデルを作成、24時間後に^<99m>Tc-Tetrofosmin心筋SPECTと心臓超音波検査を行い、DiI標識骨髄単核細胞または末梢血単核細胞1x10^7個を左室腔内に注入した(各n=8)。生食投与群(n=8)も作成し、4週後に同様の検査を行った。心筋構成細胞にFITC標識免疫染色を施した。ガンマカメラで撮像した心筋SPECTからBull's Eye Mapを作成し、正常ラット10匹の心筋SPECTから作成したNormal Fileとの比較から求めたDefect Score、Severity Scoreは、骨髄単核細胞移植群で有意な改善(-36.4%,p=0.01;-24.3%,p=0.003)、末梢血単核細胞移植群で改善傾向(-18,5%,-13.9%)、生食投与群では増悪傾向(+13.9%,+4.8%)を認めた。虚血領域での血管内皮細胞数は、骨髄単核細胞移植群、末梢血単核細胞移植群で生食投与群に較べ有意に多かった(177±29,157±115,68±6/0.25mm^2)。免疫染色標本の観察から移植細胞の内皮細胞への分化が確認された。心臓超音波1検査での左室短縮率は、生食投与群で43.5%低下したが、骨髄単核細胞移植群、末梢血単核細胞移植群では14.5%、19.4%の低下に留まった。骨髄単核細胞移植群では、末梢血単核細胞移植群に比して心筋血流改善効果が優れており、左室の機能低下抑制も骨髄単核細胞移植群でより効果的であった。また、心筋血流シンチグラフィは、心筋梗塞後の左室機能低下を抑制する血管新生治療の効果判定に有用と考えられた。
|