配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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研究概要 |
1.冷陰極三極管を用いた高エネルギー放電により,鉄,ニッケル,銅の弱電離線状プラズマを形成し,プラズマ軸方向からクリーンなK系列特性X線とそれらの高調波の発生に成功した。 2.冷陰極二極管を用いた高エネルギー放電により,モリブデン,セリウム,ガドリニウム,タンタル,そしてタングステンの球状プラズマを形成し,比較的クリーンなK系列特性X線を発生させることに成功した。 3.100μmフォーカスX線装置とシリコン単結晶1個を用いて準単色のコーンビームを形成し,被写体の拡大撮影を試みた。 4.セリウム,サマリウム,そしてガドリニウムのKα線はヨウ素K系列特性X線に効率良く吸収されるので,ヨウ素Kエッジ強調造影に利用できる。ここでは上記3種のターゲットを有するX線装置を開発し,微小血管造影を試みた結果,直径100μm程度の血管を容易に造影できた。 5.マイクロフォーカスX線装置から発生する制動X線を厚さ3.0mm程度のアルミニウムを用いて単色化し,ヨウ素造影に適したスペクトル分布に調整して拡大造影を試みた。その結果,被写体から発生する散乱線の画像への影響が低減され,空間分解能が向上し,位相コントラスト効果が加わった。さらにイメージインテンシファイヤーカメラやフラットパネルディテクターを用いたリアルタイムデジタル拡大Kエッジ造影にも成功した。 6.100μmフォーカスX線装置から発生するタングステンのKα線を用いてガドリニウムKエッジ拡大造影を行った結果,濃い造影剤を使った場合には,ヨウ素造影剤と同等の効果が得られた。
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