• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

がん細胞ミトコンドリア代謝に与える放射線照射と影響とその治療効果判定への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16591223
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関獨協医科大学

研究代表者

古田 雅也  獨協医大, 医学部, 助教授 (00261850)

研究期間 (年度) 2004 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード放射線 / ミトコンドリア / がん細胞 / 腫瘍代謝
研究概要

がん細胞ミトコンドリア代謝に与える放射線照射の影響を検討した.一般に,アポトーシスによる細胞死では,ミトコンドリア膜電位の減少が細胞死に先行することがあることから,今年度はとくに,放射線誘導アポトーシスとミトコンドリア代謝との関連を検討した.ラット卵黄嚢由来で,放射線誘導アポトーシスの発生頻度および放射線感受性の異なる2つの細胞株(野生型p53発現を示すNMT-1と,その放射線抵抗性変異株で変異型p53発現を示すNMT-1R)を用いて,放射線照射後に誘導されるアポトーシスとミトコンドリア膜電位の関連を検討した.アポトーシスはHoechst 33342による核染色を用い蛍光顕微鏡により放射線照射後のがん細胞を観察し,その形態学的特徴からアポトーシスの出現頻度を算出した.ミトコンドリア膜電位はシアニン色素である3,3'-dihexyloxacarbocyanin iodide(DiOC6(3))を用いフローサイトメトリにて計測した.その結果,放射線感受性株であるNMT-1では1.5,3,6 Gy照射後12時間に21-31%のアポトーシスの出現を認めた.一方,放射線抵抗性株であるNMT-1Rでは1.5,6,10 Gy照射12時間後でも最高で8%しかアポトーシスを認めなかった.ミトコンドリア膜電位は,NMT-1細胞ではコントロールに比較して1.5,3,6 Gy照射12時間後にそれぞれ95%,71%,58%と減少したが,NMT-1R細胞では,1.5,6,10 Gy照射12時間後に79%,72%,72%までしか減少しなかった.また,ミトコンドリア膜電位はNMT-1細胞では照射8時間後から大きく減少したが,NMT-1R細胞では,照射4-12時間後では膜電位の減少はほぼ横ばいであった.以上から,放射線誘導アポトーシスにおいても,他のアポトーシス同様,アポトーシス誘導に先行してミトコンドリア膜電位の減少がみられることが示された.

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Monitoring mitochondrial metabolisms in irradiated human cancer cells with 99mTc-MIBI2004

    • 著者名/発表者名
      Masaya Furuta
    • 雑誌名

      Cancer Letters 212

      ページ: 105-111

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi