研究課題
基盤研究(C)
転移抑制ヒト型モノクローナル抗体を作製し、そのエピトープの解析から転移のメカニズムを解析することは、実際のヒトの癌転移のモデルとして非常に意義深いものと考える。我々は肺小細胞癌株から高肺転移を起こす細胞株SBC-Hを作製することに成功しており、これも利用して、キリン麦酒より提供を受けたヒトのB細胞を持つKMマウスを用い、高肺転移細胞株SBC-Hでマウスを免疫し、SBC-Hの母細胞株に発現していないような転移に関係したエピトープを認識するヒト型モノクローナル抗体を作製してきた。現在のところ、すでにこれらの抗体を用い、この高肺転移株の肺転移を抑制できるものを11種類選別することができた。これらのうち7種類は蛋白質を認識しており、残りの4種類は糖鎖を認識していた。そこで、前者については遺伝子クローニングをすすめ、そのエピトープを明らかにし、後者についてはTLC immunostaining、NMR分析等でその糖鎖構造を明らかにしてきた。既にこれまでのところ、そのうち2種の抗体がAminopeptidase Nを認識しており、この内のMT95-4抗体はこれまでに作製したAminopeptidase N認識マウスモノクローナル抗体よりもはるかに高率にAminopeptidase Nの酵素活性を抑制した。そこで、動物実験を行うことにし、乳癌細胞の骨転移をヌードマウスを用いた実験でMT95-4抗体は、マウス抗体MH8-11などよりはるかに効率に骨転移を抑制することを証明した。我々が作製した、ヒト型抗APN抗体は転移を抑制する機能を持つ世界では類を見ないユニークな抗体であり、ヒト化抗体やキメラ抗体に比べ副作用は更に少ないと考えられ、直ちに臨床応用可能であると考える。
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