研究課題/領域番号 |
16591290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
持木 彫人 群馬大学, 医学部, 助手 (80312883)
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研究分担者 |
桑野 博行 群馬大学, 大学院医学研究科, 教授 (90186560)
中林 利博 群馬大学, 医学部, 助手 (60372348)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 消化管運動 / 胆管内圧 / 細径圧センサー / 生理学 / 胆嚢収縮 / 胆道内圧 / 空腹期 / 食後期 / 総胆管内圧 / Vater乳頭 / CCK / 消化管運 / Motility |
研究概要 |
胃切除術後に血清ビリルビン値が上昇し、徐々に低下していくはよく経験する。この原因は胃切除術後に胆汁排出機能が低下し、胆道内圧が上昇するためと考えられるが、胆道内圧の変動の詳細な報告は無い。本研究では細径圧センサーで胆道内圧を正確に測定する事である。 実験は雑種成犬を用いて麻酔下および意識下で行い、消化管運動はForce transducerを用いて測定した。胆道内圧は新しく開発した細径圧センサーを総胆管に慢性的に留置し測定した。 麻酔下実験では、総胆管内圧の平均静止圧は5mmHgであり、Vater乳頭の平均圧は40mmHgであった。CCKの投与によって、胆嚢は収縮し、この収縮に同期して総胆管内圧の上昇(2.3mmHg)が確認された。胆嚢を切除後、CCKを投与すると総胆管内圧は低下し、ほぼ0mmHgまで低下した。Motilinを投与してもCCKのような反応は観察されなかった。 慢性実験では、麻酔下に肝実質を介してRTBDチューブを用いて内圧センサーを総胆管に固定した。消化管運動の測定には胃体部、前庭部、十二指腸、空腸、胆嚢にforceを逢着し行った。1週間の回復期を経て、測定を開始した。空腹期にCCK100ng/kgを投与すると胃体部、前庭部、十二指腸、胆嚢の収縮に同期して、約10mmHgの総胆管内圧の上昇を認めた。また、食後期には各部位の食後期収縮への移行に一致して、総胆管内圧の緩やかな上昇が認められた。空腹期には総胆管内圧の変動は確認できなかった。 総胆管内圧は胆嚢とVater乳頭の収縮に影響され、胆嚢の収縮によって総胆管内圧の上昇が認められた。また意識下の生理的条件下においても総胆管内圧は変動し、消化管収縮にその変動は影響された。
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