研究課題/領域番号 |
16591310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤原 義之 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40314330)
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研究分担者 |
瀧口 修司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00301268)
宮田 博志 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80362713)
安田 卓司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10324782)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 遺伝子診断 / 微小転移 / TRC法 / RNA増幅 / 胃癌 / 腹腔洗浄液 / TRC診断 / 微小転移診断 / CEA / AFP / SCC / リンパ節転移 / TRC / PCR / 迅速転移診断 |
研究概要 |
新しい、RNA増幅システムである、転写、逆転写協奏増幅法(TRC反応、Transcription-Reverse transcription Concerted Reaction)を導入し、より簡略で、迅速に微小癌細胞を検出する手技の確立を目指すことを目的に研究を行った。これらの技術は、東ソー株式会社が独自に開発したシステムであり、我々は彼等の全面的協力を受け、この技術の臨床医学への応用技術開発を行ってきた。 我々は、癌微小転移診断の臨床応用の分野では、国内外を含めて最先端の位置にあり、これまで、LightCyclerTM(Idaho Tech. Inc., Idaho)を用い、この機器の迅速診断への有用性を強調してきた。今回、この日本発の新しい技術を導入することにより、癌微小転移診断のbreak-throughとなる研究を行った。 1、癌に有効なCytokeratin-20を開発し、癌細胞を用いた検出感度の検討を行ない、CEAと同等の感度で微少癌細胞が検出可能であることを確認した。 2、CEA検出系に関しては、基礎的研究終了後、従来のPCRと比較し、感度、特異度は同等以上で、迅速性、簡便性に優れていることが判明した。よって、製品化され市場に普及しつつある。 3、術前、術中の腹腔洗浄液を用いた、腹膜播種予測診断と治療効果判定は、ルーチン化した。この内容は、ANN SURG ONCOL(Ishii, Ann Surg Oncoi, 2004)に論文として発表した。 4、リンパ節等の組織の迅速診断については、Quiagen社の自動ホモジナイザーとFUJI Filmの自動核酸抽出器を導入し、さらに迅速化を行った。 5、2006年4月より、洗浄液、穿刺液の癌遺伝子診断に対して保険請求が可能となった。これにより、このTRC法の臨床応用は進んでいくものと考える。
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