研究課題/領域番号 |
16591312
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
安田 卓司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10324782)
|
研究分担者 |
藤原 義之 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40314330)
瀧口 修司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00301268)
宮田 博志 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80362713)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | ポジトロンプローブ / FDG guided surgery / 術中リンパ節転移診断 / positron probe / coincidence probe |
研究概要 |
1.PETプローブの開発と完成 食道癌の微小転移の術中検索に応用するためには徹底的にbackgroundを下げ、感度を上げる必要があった。開発は(株)アポロメック社にて行った。ペン型プローブ先端に2種類の検出器を装着し、プラスチックシンチレーターでポジトロン(β線)を、BGO結晶で511keVのγ線を検出し、それらが同時に計測されたときのみ真のイベントとしてカウントすることで、自然界のγ線の影響を排除する実用化モデルの完成をみた。また、先端プローブに垂直に入射するもののみを測定するピンセット型プローブも開発され、実験的には1、2、4microCiの18F-FDGを含有するsmall ball(転移LN model)と隣接する平面のradioactivity(normal model)を測定した結果、T/N ratioは無限大で、backgroundは0であった。 2.臨床応用への第1ステツプ〜放射線安全性評価委員会 「放射線安全性評価委員会」にて検討した。^<18>Fの半減期は極めて短く、静注をP3の部屋で行う以外は問題なく、使用は可能と承認された。 3.臨床応用への第2ステツプ〜投与時間の検討 手術当日、P3室にてFDGの投与後に手術とすると、開始時間を遅らせる必要がなる。実際的運用として、前日夕投与、翌日検索の可能性を検討した。18Fの半減期は109.8分で、投与後16時間での計測となると2の8乗分の一、つまり256分の1にカウントが減衰する。実際、今回のポジトロンプローブではなく、ガンマプローブでFDG-PET検査の翌日に皮下直下の頸部腫瘤などを計測したが、微弱で術中の微小転移検索への応用は感度の面で困難と思われた。特に、ポジトロンは原理的には2mmの厚さの水があれば減衰して貫通できないため、期待する精度を得るためには術当日の投与の必要性が示唆された。
|