研究課題/領域番号 |
16591330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
太田 正之 大分大学, 医学部, 講師 (80271104)
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研究分担者 |
北野 正剛 大分大学, 医学部, 教授 (90169871)
柴田 浩平 大分大学, 医学部, 助手 (50363560)
佐々木 淳 大分大学, 医学部, 助手 (20336283)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | heat shock protein / HSP90 / HSP72 / eNOS / 門脈圧亢進症性胃症 / adaptive cytoprotection / geranyl geranyl acetone (GGA) / 胃粘膜障害 / ulcer index / ラット門脈圧亢進症モデル |
研究概要 |
門脈圧亢進症胃粘膜におけるHSP90およびHSP72、eNOS発現と易障害性との関係について検討することを目的とし、以下の研究を行った。 【方法】 (1)ラットに門脈結紮術を行い、門脈圧亢進症モデルを作成し、胃粘膜におけるHSP90 mRNAおよびeNOS mRNA発現をreal time PCR法にて定量し、コントロールラットと比較した。 (2)70%エタノールによる胃粘膜の障害と10%エタノール前処置(adaptive cytoprotection)による易障害性の減弱を検討した。 (3)10%エタノール刺激後の胃粘膜におけるHSP90 mRNAおよびeNOS mRNA発現を門亢症群とコントロール群とで比較した。 (4)10%エタノール刺激後の胃粘膜におけるHSP72蛋白発現をreal time PCR法にて定量し、コントロールラットと比較した。 【結果】 (1)門亢症ラット胃粘膜におけるHSP90 mRNAの発現量はコントロール群と比較して有意に減少していた(p<0.05)。またeNOS mRNAの発現量はコントロール群と比較して有意に増加していた(p<0.05)。 (2)門亢症ラットでは70%エタノール投与による胃粘膜障害がコントロール群と比較して有意に強く(p<0.05)、10%エタノールによる有意なadaptive cytoprotectionの減弱を認めた(p<0.05)。 (3)10%エタノール刺激後の胃粘膜におけるHSP90 mRNAおよびeNOS mRNA発現は、コントロール群と比較して有意に増加していた(p<0.05)。 (4)10%エタノール刺激後の門亢症ラット胃粘膜におけるHSP72 mRNAの発現量はコントロール群と比較して有意差を認めなかった。 【結語】 HSP90はeNOSの発現を介して、門脈圧亢進症ラットの胃粘膜の易障害に関与している可能性が示唆された。
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