研究課題/領域番号 |
16591368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
前田 雅代 金沢医科大学, 医学部, 助手 (30199632)
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研究分担者 |
太田 隆英 金沢医科大学, 総合医学研究所, 助教授 (10152141)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | RhoGDI / LyGDI / D4DI / RhoGD12 / RhoGDIβ / 転移 / 大腸癌 / 中心体 / tight junction / 細胞分裂 / 極性 / D4GDI / Centrosome / Tight junction / RhoGDI2 / Rho / 細胞膜 / 細胞間接着 |
研究概要 |
Rhoファミリーの制御分子であるD4GDI(LyGDI/RhoGDIβ/RhoGDI2)は、正常上皮細胞であるMDCK細胞や上皮様形態を保つ大腸癌細胞株では細胞間のapical側のtight junctionに局在することを明らかにした。一方、上皮様形態を喪失した大腸癌細胞株ではそのような局在をしなかった。また、正常細胞か癌細胞かにかかわらず、調べた全ての細胞株において、D4GDIはM期中期に一過性にcentrosomeに局在した。これらの結果から、D4GDIが大腸やその他の器官の上皮細胞において細胞間のtight junctionの形成あるいは維持、さらには細胞分裂にも関係していることが示唆された。そこで、D4GDIを高発現しているヒト子宮頚部癌細胞株(HeLa細胞)においてsiRNAによりD4GDIの発現を抑制しその影響を検討したところ、siRNAによりD4GDIの発現を80%以上抑制された細胞では、分葉化した異形核の出現頻度が上昇するとともに、細胞分裂に失敗したと推測される8n、16nのDNA量をもつ細胞が出現し、D4GDIが機能的にも細胞分裂や極性の制御に関わっていることがわかった。D4GDIは上皮系の癌では転移抑制遺伝子として既に報告されている。我々の結果は、D4GDIが上皮細胞層における極性や細胞分裂における極性の制御に関わることを示唆するものであり、その発現の低下、あるいは機能的な異常が細胞分裂や極性の異常を引き起こし、大腸癌の悪性進展に関わっている可能性が示された。
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