配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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研究概要 |
[目的]肝病態モデルとして臨床上遭遇する頻度が高く、その対策に難渋する病態である劇症肝不全モデルにおいてPirfenidoneの生体保護効果を検討する。 [方法]250g前後のSD系雄性ラットを使用し、陰茎静脈よりlipopolysacckaride(LPS)1.5mg/kgおよびD-galactosamineを静脈投与し、劇症肝不全モデルを作製する。LPS/D-galactosamine投与30分前に pirfenidone 300mg/kgを経口投与し、コントロール群は0.5%carboxymethylcellulose2mlを経口投与する。 LPS/D-galactosamine投与後の両群における生存率を検討する。生存率においてPirfenidoneの効果が認められれば、LPS投与1,3,6時間後の生化学項目を測定し比較検討する。 [結果]Pirfenidone群、コントロール群ともラット約20匹でのLPS/D-galactosamine投与後の生存率の比較検討を行った(基礎実験としてPirfenidoneの投与時間、投与量も検討した)。コントロール群はLPS/D-galactosamine投与後48時間以に全例死亡した。Pirfenidone群は半数(10匹)が48時間生存したが、統計学的有意差は認められなかっ左。追試実験として各群10匹ずつ同様の検討を行ったが、両群において統計学的な有意差は認められなかった。 LPS投与後1,3,6時間でのAST, ALT, LDHの変動および炎症性サイトカイン(TNF-alpha, IL-lbeta, IL-6,IL-10,IFN-ganma)、ケモカイン(CINC, MIP-2)を比較検討を行い、LPS投与後6時間でのALT, CINCの上昇のみをPirfenidoneは有意に抑制した。 [考察]ラット劇症肝不全モデルにおいてPirfenidoneの生体保護効果は認められなかった。しかしLPS投与後の経時的変化において、一部生化学的項目においてPirfenidoneの生体保護効果が認められた。
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