研究課題/領域番号 |
16591402
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
永安 武 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80284686)
|
研究分担者 |
田川 努 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20363492)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | Keratinocyte growth factor / 肺・気管支再生 / 遺伝子治療 / Keratinocyto growth factor / 肺再生 / 気管支再生 / Electroporation / Gene therapy |
研究概要 |
KGFによる気管軟骨及び、肺実質の再生誘導の可能性について検討した。 1.肺実質の検討では成熟ラットにおけるKGFと肺胞上皮再生の関連を検討した。肺切除後の残存肺における肺代償性成長における肺胞上皮細胞の増殖形態とKGFの発現動態に相関が認められた。次にKGF遺伝子を投与し、肺実質の細胞増殖形態を検討した。pKGF-FLAGとして作製したKGF発現遺伝子をKGF receptorを発現した成熟ラット肺切除モデルにelectroporationを用いて投与した。kGFによる肺胞上皮細胞の増殖誘導が証明され、KGFによる肺再生の可能性が示唆された。 2.気管支再生では、軟骨細胞にrecombinantKGFを投与し、in vitroでその増殖形態を検討した。KGF投与群は非投与群と比較し、有意に細胞増殖がみられ、また軟骨への分化を示す酸性ムコ多糖体の産生が抑制された。このことより、KGFは軟骨細胞の増殖にも強く関与するものと考えられた。以上、気管軟骨及び、肺実質においてKGFがその再生を誘導できる可能性を示唆することができた。 今後はさらに新たな遺伝子導入方法を試み、より臨床に近い再生の方法を模索していく予定。 10.研究成果報告書を所定の期日内に提出できない理由 現在ジャーナルに投稿準備中であり、近日中に投稿予定としています。期日内に提出できなかった理由としては、実験の核であるプラスミド作成において遅れが生じ、当初の計画に沿った実験過程を経ることが不可能であったため。最終的な結果は当初の仮説通りに得られています。
|