研究課題/領域番号 |
16591406
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
蘇原 泰則 自治医科大学, 医学部, 教授 (60114097)
|
研究分担者 |
遠藤 俊輔 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10245037)
佐藤 幸夫 自治医科大学, 医学部, 講師 (10312844)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 肺転移 / 腫瘍微小循環 / 軟X線画像解析装置 / 蛍光生体顕微鏡 / 抗腫瘍血管薬 / 低酸素吸入 / 化学免疫療法 / 生体観察 / 肺内肺腫瘍小血管 / 肺表面肺腫瘍微小血管 / 低酸素吸入負荷 / 脳内肺小血管 / 肺表面肺微小血管 / トランスジェニック・ラット / 肺内肺小血管 / 生体内観察 |
研究概要 |
(研究目的) 肺転移を制御できなければ、肺癌の術後生存率を改善させることはできない。肺転移を抑制するためには、その病態をよく理解する必要がある。本研究では、肺転移の病態を循環面から詳細に解析することによって、肺転移に対する新たな治療法の開発を目指した。 (実施内容) 1.平成16年度は、(1)ドンリュウーラットに安定的に肺転移を作成する方法の確立、(2)軟X線画像解析装置を用いた肺内肺小血管生体観察法の確立、(3)蛍光顕微鏡を用いた肺表面肺微小血管生体観察法の確立を行った。 2.平成17年度は、軟X線画像解析装置や蛍光生体顕微鏡を用いて、肺転移微小循環を生体観察し、腫瘍微小血管の性格を解析した。 3.平成18年度は、腫瘍微小血管の性格をもとにした(1)免疫化学療法、(2)抗腫瘍血管薬(ZD6126)、(3)低酸素吸入などの治療効果について検討加えた。 (研究成果) 1.安定的な肺転移モデルの作成に成功した。 2.肺腫瘍微小循環を生体観察し、腫瘍微小血管の性格を明らかにした。 3.抗腫瘍血管薬(ZD6126)は腫瘍新生血管のみを選択的に傷害し、腫瘍循環障害を誘導することによって治療効果を発揮することが分かった。 4.腫瘍血傷害薬(CDDP)をあらかじめ投与した後に免疫細胞誘導薬(OK432)を投与すると、抗腫瘍細胞が腫瘍血管に集積し、治療効果を発揮することが分った。 5.低酸素吸入は肺小動脈を収縮させることによって、肺転移腫瘍循環を障害し、治療効果を発揮する可能性がある。 6.今回の研究により、肺転移に対する循環面からの治療の可能性が示された。
|