研究課題/領域番号 |
16591423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
岩崎 昭憲 福岡大学, 医学部, 助教授 (50248506)
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研究分担者 |
白日 高歩 福岡大学, 医学部, 教授 (20038863)
平塚 昌文 福岡大学, 医学部, 助手 (90369017)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 人体型トレーニング手術モデル / 呼吸器外科 / 胸腔鏡手術 / 医療教育 / 安全性 / Virtual reality(VR) / 胸部内視鏡手術モデル / 外科教育 / 手術シュミレーター / BOX model / virtual reality |
研究概要 |
これまでの臨床手術シュミレーションのモデルは呼吸器外科領域では海外や国内を問わず存在しなかった。今回我々の実際の人体型に近いトレーニング手術モデルを完成させ、手術操作もメスを用いた皮膚切開から始まり胸腔内への手術器具挿入、肺切除や縫合、血管処理まで実際の手術手順を一人一人細かに学習体験できるようになった。その精度は高く偶発症に対応した内視鏡手術から開胸に移行する手順もこのモデルで学ぶことが可能になり医療の安全にも貢献できるものになったと考えている。教育面ではBedside teachingにおいて医学生や前期卒後研修医の教育に取り入れて高い評価を得ており、外科医療への早期の意識向上や実地医療での安全性の取り組みについて学ばせることができるようになった。基本的な内視鏡操作を習得するためのvirtual reality (VR) programでは、Personal computer(PC)に組み込んだ内視鏡手術鉗子に位置センサーをつけ、情報をPCで演算し内視鏡手術熟練者と初心渚に分け解析をおこない手術を安全に施工できる熟練者と初心渚の技量の質の違いを客観的に分析評価してきた。これは共同研究者の森山らが報告してきた。またこのような経験とデータを基に手術安全支援には医学部のみでは対応が十分ではなく機械工学、情報工学部、理学部、経済学部も含めた総合研究の重要性を明らかにしたことにより、現在順調な包括的研究が推進できるように大学総合科学研究チーム結成となり実を結んだ。今後さらにアジアでの研究推進の中心施設としてこの分野で多くの研究成果が期待できると思われる。精度の高い人体型トレーニング手術モデルは、技術認定制度や専門医取得のための全国の受講セミナーでは、ほとんどのセミナーで我々のモデルが使用されるまでに普及し社会的にも高く認知されるに至った。また最近では多くの学会での医療教育に関するシンポジウムで我々の研究成果を取り上げて発表の機会が増えていることも関心の深さを表しているものと思われる。
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