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ハブ毒蛋白を用いた悪性脳腫瘍治療応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591449
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関琉球大学

研究代表者

吉井 與志彦  琉球大学, 医学部, 教授 (50110507)

研究分担者 土田 幸広  琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (90363663)
斉藤 厚志  琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (40305199)
野崎 真敏  沖縄衛生環境研究所, 研究部長
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードハブ毒 / OHAP-1 / 悪性神経膠腫 / p53 / カフェイン / 細胞周期 / ハブ毒素 / P53野生株 / アポトーシス / MTT / P53変異株
研究概要

悪性神経膠腫、中でも多形性膠芽腫は難治性の腫瘍であり、様々な診断及び治療技術が発達した現代においても生存率はここ数十年改善がないのが現状である。このような状況の中で新たな治療法の開発が望まれる。近年自然界に存在する蛇毒等の成分が、様々なヒトの腫瘍に対し抗腫瘍効果を示すことが示唆されている。我々は、沖縄に生息するハブの毒腺から抽出された55kDのタンパク質をOkinawa Habu Apoxin Protein-1(OHAP-1)と命名し、これが悪性神経膠腫細胞に対しアポトーシスを誘導することを示した。アポトーシスにはp53が重要な役割を担っていることが示されており、今回はOHAP-1の細胞増殖抑制効果をp53野生株(A172, U87)、p53変異株(U251, T98G)を用いて研究した。まず、OHAP-1の細胞増殖抑制効果を濃度を変えてMTT assayにより検討した。その結果、p53の状態に関わりなくすべての細胞株においてOHAP-1の濃度依存性に細胞増殖抑制効果が認められた。また、カフェインはX線などの放射線の殺細胞効果を増強することが知られているが、このような現象がOHAP-1投与後にもみられるかどうかを検討した。OHAP-1の濃度は2.5, 5μg/mlとし、カフェインを5mMの濃度で添加すると、OHAP-1を単独で用いたときよりも最大50%程度の細胞増殖抑制効果の増強が認められた。flow cytometryを用いて細胞周期の解析を行うと、T98Gでは、OHAP-1単独投与により生じたG2/M blockが、カフェイン投与により消失していることがわかった。カフェインの殺細胞効果増強の機序として、DNA修復に係わるタンパク質ATMの働きを阻害することが示唆されているが、同じp53変異株であるU251ではこのような現象は認められず、その他の機序の関与も否定できない。以上、ハブ毒が培養細胞レベルでは悪性神経膠腫に対しても抗腫瘍効果を持つことが示されたが、今後は、臨床応用を目指し、さらなる研究が必要である。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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