研究課題/領域番号 |
16591456
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
中尾 直之 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30301435)
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研究分担者 |
板倉 徹 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40100995)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 細胞移植 / ES細胞 / ドーパミン細胞 |
研究概要 |
本研究プロジェクトの達成目標は、中脳ドーパミン細胞の変性をきたすパーキンソン病に対する同細胞の再生・移植療法への応用の可能性を探るために、骨髄間質細胞(bone marrow-derived stromal cells)が有する(1)神経栄養効果と(2)神経分化誘導作用を明らかにすることにある。当該研究期間中の研究成果を以下に要約する。 (1)神経栄養効果:骨髄間質細胞の培養から得られた条件培養液は、無血清培養下や神経毒6-OHDAにより惹起されるドーパミンニューロンの細胞死を有意に抑止した。さらに、同条件培養液はパーキンソン病モデル動物へのドーパミン細胞移植の生着率を有意に改善させた。また、骨髄間質細胞由来の条件培養液中に、ドーパミン細胞に対して神経栄養効果を示すFGF-2、BDNF、GGDNFが存在することをELISAにより証明した。 (2)神経分化誘導作用:マウス胚性幹細胞(ES細胞)を骨髄間質細胞と共培養することにより、神経細胞への分化が有意に増強されることをTuJ1免疫染色により証明した。さらに、中脳ドーパミン細胞への分化に関与する分子であるFGF8とsonic hedgehogを分化誘導中に添加すると、全神経細胞中の約40%がTH陽性となり、同細胞培養液中にドーパミンが分泌されていることをHPLCにより証明した。 本研究により、骨髄間質細胞はドーパミン細胞に対して神経栄養効果を発揮し、ES細胞に対して神経分化誘導作用を示すことが証明された。
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