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骨粗鬆症治療薬の実験骨粗鬆症に対する組織学的・生化学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 16591470
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関秋田大学

研究代表者

井樋 栄二  秋田大学, 医学部, 教授 (80193465)

研究分担者 宮腰 尚久  秋田大学, 医学部, 講師 (90302273)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードビタミンD / 骨粗鬆症 / 筋力 / 筋疲労 / ビタミンK
研究概要

Vitamin Dの骨粗鬆症性骨折の予防に対する効果には、骨への作用のほかに、筋に対する作用もあり、転倒予防に関与していると考えられている。しかし、筋に対する効果や転倒予防の機序については不明な点が多い。本研究ではラットに活性型Vitamin D3(1α(OH)D3)を投与し、骨密度と筋張力、筋疲労に対する効果を検討した。
7ヵ月齢のWistar系雌ラットに、卵巣切除術(OVX)または偽手術(sham)を施行した後、1α(OH)D3(0.1μg/kg)または溶媒(vehicle)を4週間、連日経口投与した。投与終了後、麻酔下にアキレス腱の遠位腱性部分を張力計に接続し、殿部坐骨神経に電気刺激(100Hz,20回)を加えることで下腿三頭筋の張力を反復測定した。その際、初回刺激に比べて減衰していく各回の最大張力のパーセンテージで筋疲労を評価した。筋張力および筋疲労は、体重で補正した。計測終了後に大腿骨を摘出し、DXA法にて遠位部の骨密度を測定した。またヒラメ筋の筋線維組成と筋線維径を計測した。
1α(OH)D3投与により、筋張力は、OVX群、sham群とも有意に増加した。筋疲労はOVX群、sham群ともにvehicle投与と1α(OH)D3投与との間に有意差を認めなかった。筋線維組成・筋線維径は各群間に有意差を認めなかった。骨密度は、sham群に比べOVX群では有意に低下していたが、1α(OH)D3投与はOVXによる骨密度低下を有意に抑制していた。
1α(OH)D3投与は正常およびOVXラットにおいて筋張力を増加させたが、筋疲労には効果がなかった。このことは、Vitamin Dの転倒・骨折予防効果に関する筋への作用は、筋疲労ではなく、筋力に対して作用している可能性を示唆する。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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