研究課題/領域番号 |
16591477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
宗田 大 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50190864)
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研究分担者 |
関矢 一郎 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10345291)
高久田 和夫 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (70108223)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 滑膜間葉幹細胞 / 治癒過程の促進 / 腱移植術 / 前十字靱帯損傷 / 前十字靱帯再建術 / 組織学的検討 / 細胞治療 / 生体力学的検討 / 滑膜幹細胞 / 治癒促進 / 細胞移植術 |
研究概要 |
1.ラットの膝蓋腱半側の切除アキレス腱による再建モデル 2.家兎前十字靭帯(ACL)のIn situ freezingモデル 3.家兎ACL中央部切除モデル、を用いて、低密度培養にて単離増殖させた滑膜組織幹細胞がその治癒過程を促進させる効果があるかどうかを検討した。検討方法としては光学顕微鏡を用いた組織学的検討、DiIを用いた幹細胞の標識による治癒への関与の検討した。 実験1:12週令雄SDラットの膝関節から滑膜組織を採取し、collagenase処理して接着細胞を2週後に回収し、アテロコラーゲンゲルと細胞を含む同量の培地と混合した。アキレス腱を採取し骨孔から引き出し、脛骨上のスクリューに縫合した。幹細胞移植群(M群)では細胞を含んだアテロコラーゲンゲルを骨孔内に満たした。結果:組織学的検討ではM群の1週ではC群より成熟が進んでいた。蛍光顕微鏡による観察では骨孔、接触面に注入した細胞は残存していた。M群の2週では境界の組織の成熟がより進み、蛍光顕微鏡による観察では1週のものと同様、骨孔、接触面に注入した細胞が残存していた。 実験2:実験1同様に滑膜細胞を採取し、片側膝関節を切開し、液体窒素を用いて家兎ACLをin situで凍結処理し、ACL内の線維芽細胞を完全に死滅させた。I群はcontrolとして凍結処理のみを行い、II群には凍結処理を後、細胞含有アテロコラーゲンゲルをACL周囲に投与した(gel群)。2、4、8、12週後に屠殺し検討した。結果:術後2週、gel群ではACL遠位脛骨付着部付近に滑膜被覆を認め、DiI陽性細胞を認めた。術後4週ではgel群では中央部にも滑膜被覆を認め一部ACL実質内での細胞浸潤と血管新生を認めた。gel群では少数DiI陽性細胞を認めた。蛍光顕微鏡観察ではgel群では12週までDiI陽性細胞の同定が可能だったが浸潤細胞には認めなかった。 実験3.家兎ACL中央部切除したのち、幹細胞高密度浮遊液を関節内に満たすと切除部にDiI陽性細胞が集積することが確認された。
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