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熱ショックタンパク誘導による急性肺傷害の治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591538
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関鳥取大学

研究代表者

石部 裕一  鳥取大学, 理事 (40122014)

研究分担者 岡崎 直人  鳥取大学, 医学部, 助手 (30032204)
三浦 憲豊  鳥取大学, 医学部, 助手 (10335507)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード熱ショックタンパク / Geranylgeranylacetone / GGA / HSP / LPS / 急性肺障害 / ARDS / 熱ショック蛋白 / リポ多糖体 / 肺障害 / サイトカイン / Lung injury / HSP70 / Geranyl-geranyl acetone(GGA)
研究概要

熱ショックタンパク質(heat shock protein; HSP)は、熱刺激などのストレスに応答して発現し、分子シャペロンと総称される機能を介して、細胞機能修復に重要な役割を担っている。最近、熱刺激によらず、より安全に効率的にHSPを誘導する化学物質が注目され、その一つとして、Geranylgeranylacetone(GGA)に関する研究がわが国を中心に急速に拡がりをみせ、動物実験では肝、小腸、心筋で虚血-再還流傷害を抑制する作用が報告されている。GGAは我が国において抗潰瘍薬として開発され副作用なく臨床使用されており、急性肺障害に対する効果が確認されれば、本剤の新たな使用法として期待がもたれる。
今回の研究で1)GGAによるHSP誘導作用、用量依存性、投与タイミングおよび臓器特異性について詳細に検討し、次に、2)LPSによる敗血症ショックの生存率に対する影響を調べ、最後に、3)LPS急性肺障害に対する影響を、ラットin vivoモデルを用いて検討した。その結果GGAは、肝臓、腎臓、心臓においてHSP70を発現すること、その用量依存性、発現の経時的変化を明らかにした。その結果、適当量のGGAで適時に前処置すると、ラットLPS敗血量の生存率が著明に改善した。肺におけるHSPの発現を確認できなかったが、LPS肺障害に対するGGAの作用を調べたところ、GGA前処置はLPS障害を軽減することを確認することができた。以上の結果から、高い死亡率を有するARDSに対する予防・治療法の一つとして、HSP誘導による急性肺障害の治療は期待がもたれる。今後、実験方法などに改良を加えて更に検討を続けていきたい。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Oral administration of geranylgeranylacetone improves survival rate in a endotoxin shock model : Administration timing and heat shock protein 70 induction2005

    • 著者名/発表者名
      Junya Nakada
    • 雑誌名

      SHOCK 24・5

      ページ: 482-487

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書 2005 研究成果報告書概要

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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