研究課題/領域番号 |
16591583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
納谷 幸男 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (40334213)
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研究分担者 |
阿波 裕輔 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (70376375)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 蓚酸 / トランスポーター / SLC26A1 / 蓚酸トランスポーター / 尿路結石 |
研究概要 |
SLC26A1(HUMAN SULPHATE ANION TRANSPORTER-1)は、2003年にRalfらによりクローニングされた3673bp,75KDaの蛋白で、腎、肝、小腸に発現し、腎においては尿細管基底膜側に発現する。蓚酸カルシウム結石患者において、このトランスポーターの遺伝子変異があるか検討した。対象は蓚酸カルシウム結石患者30名(平均年齢57.8歳、男性25名、女性5名)。コントロールは尿路結石の既往のない者30名(平均年齢72.4歳、男性26名、女性4名)。コントロール群においては発現を認めなかったが、結石患者において、今までSNIPデータ・ベースにない遺伝子変異を2つ、データ・ベースにあるものを2つ認めた。この新たな遺伝子変異(G217G/A(V73V/IL),C1393C/T(R465R/T)はともにHETEROで蛋白が発現することが、シークエンス結果より、明らかとなり、さらに、SAT-1遺伝子のさまざまな種におけるHOMOLOGYをみると、よく保存されている部位であり、この部位の重要性が示唆された。その機能解析については現在、施行中である。さらに、尿中蓚酸排泄量と、これらの変異に関連があるかの検討であるが、尿中蓚酸排泄量は、食事等の影響、また茶など、蓚酸を多く含む飲料の摂取とも関連するため、食事、飲水の条件をそろえないと比較しえない。そこで、蓚酸を一定負荷した状態で、尿中蓚酸排泄量がどのように変化するのか、また蓚酸負荷量を挙げたときに、どのように尿中蓚酸排泄量が変化するのかにつき、実験中であり、それに基づき、どのような条件における蓚酸排泄量との関連をみるかが検討課題である。
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