研究課題/領域番号 |
16591606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
舛森 直哉 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20295356)
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研究分担者 |
塚本 泰司 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50112454)
高橋 敦 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20274946)
加藤 和則 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (60233780)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 神経内分泌細胞 / 転移 / 浸潤 / gelsolin |
研究概要 |
【背景】前立腺癌における神経内分泌細胞は周囲の腺癌細胞の増殖を促進することが推測されているが、その証拠は限られている。我々は、LPB-Tag 12T-10 transgenic mouse前立腺より樹立したマウス前立腺神経内分泌癌(NE-10)と細胞株(NE-CS)がヒト前立腺癌LNCaPに及ぼす影響を検討した。 【方法】ヌードマウス背部皮下に移植したLNCaPの増殖と肺転移がNE-10アログラフトの存在下によってどのような影響を受けるかを検討した。また、LNCaP細胞のin vitro浸潤能・運動能および遺伝子発現がNE細胞の影響でどのように変化するかを、それぞれboyden chamber assayおよびmicroarrayを用いて検討した。 【結果】NE-10はLNCaPの増殖に影響を及ぼさなかった。LNCaPの肺転移はNE-10存在下では有意に促進された。また、NE-CSとのco-incubationおよびNE-CSの上清の添加によりLNCaPの浸潤能と運動能は有意に増加した。NE-CSの培養上清内でLNCaPを培養すると、アクチン結合蛋白であるgelsolinのmRNAの発現亢進が認められた。 【結論】以上の結果より、マウス前立腺神経内分泌癌(NE-10/NE-CS)から分泌される何らかの因子が、LNCaPのgelsolin遺伝子の発現をup regulationして遊走能を増加させ、これにより浸潤能が増加して肺転移促進に関与していると考えられた。
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