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CA125とカリクレイン遺伝子定量システムを用いた新規卵巣癌バイオマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16591663
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関広島大学

研究代表者

重政 和志  広島大, 医歯(薬)学総合研究科, 助手 (30294557)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード卵巣癌 / バイオマーカー / CA125 / カリクレイン
研究概要

本研究は、CA125とカリクレインに着目し、卵巣癌の早期診断や予後の推定に有用な新しいバイオマーカーとして臨床応用することを目的としている。
我々は従来CA125遺伝子のクローニングとその解析を行い、その特徴的遺伝子構造を明らかとした。そして既存のCA125抗体OC125およびM11の抗原決定基は、CA125リピートドメインを構成するそれぞれのリピート構造に存在し、そのアッセイシステムはCA125分子の正確な定量には適していないことが示された。そこで、CA125特異的認識部位としてN末端ドメインに着目し、N末端ドメインを標的とするreal time PCR法によるCA125遺伝子定量法を開発し、リピートドメインを標的とするCA125遺伝子発現量と比較検討した。その結果,N末端ドメインを標的とするアッセイの方が早期卵巣癌を高率に検出し、卵巣癌早期診断に有用と考えられた。
次に、卵巣癌の進展機構に深く関わるセリンプロテアーゼとして、分泌型セリンプロテアーゼのカリクレイン(KLK)に着目し、正常卵巣および卵巣癌組織におけるKLK5,6,7,8,10,11,14のmRNA発現レベルを検討した。その結果、各カリクレインは,卵巣癌の進展機構に伴い発現変化を示し、卵巣癌予後因子としての有用性も認められた。特に,KLK5、KLK7は卵巣癌の進展に伴い発現上昇し、また、KLK5,KLK11,KLK14はその高発現が卵巣癌予後不良因子となった。このように、カリクレインファミリーは癌細胞から分泌され,癌細胞周囲のproteolytic cascadeの活性化や非活性化を行う複雑なカスケードを形成し、卵巣癌の進展に重要な役割を果たしている。これらのセリンプロテアーゼは卵巣癌の進展や予後を予測する新しいバイオマーカーとなり得るものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 卵巣癌の進展機構に関わる新しいバイオマーカーの同定とその臨床応用-セリンプロテアーゼの同定とCA125の遺伝子解析を中心として-2004

    • 著者名/発表者名
      重政 和志
    • 雑誌名

      日本産科婦人科学会雑誌 56

      ページ: 1264-1274

    • NAID

      110002232528

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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