研究課題/領域番号 |
16591673
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
楢原 久司 大分大学, 医学部, 教授 (60211447)
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研究分担者 |
河野 康志 大分大学, 医学部, 講師 (40274758)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2005年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 血小板活性化因子 / 着床 / 子宮内膜 / 脱落膜 / 血管新生 |
研究概要 |
ヒト胚の子宮内膜への侵入に際し、子宮内膜および脱落膜おいて、胚由来の血小板活性化因子(PAF)の血管新生への役割を明らかにすることを目的として、子宮内膜間質細胞、および、脱落膜細胞の培養系において検討した。子宮筋腫摘出時に採取された子宮内膜を細切後、0.25% collagenase処理し、遠心し、その後60μmメッシュを通過させて間質細胞を分離。また、初期妊娠や子宮外妊娠の子宮内容除去術時に採取された脱落膜を同様にcollagenase処理し、非連続的比重遠心法により脱落膜細胞を分離した。得られた間質細胞、および、脱落膜細胞を10% FCS加PRMIまたはIMDMの培養液で2×10^5cells/wellで培養した。培養上清中のVEGF、basic FGF、angiogeninをELISA法を用いて定量した。Carbamyl-PAF(C-PAF)を子宮内膜または脱落膜細胞の培養系に添加し、その培養上清中のVEGF、basic FGF、angiogeninを同様に定量し検討した。C-PAF刺激下の子宮内膜または脱落膜細胞培養上清中のTSP-1蛋白の産生量ををウエスタンブロット法で解析した。上記のVEGF、basic FGF、angiogeninの産生に及ぼすPAF receptor antagonist (Y-24180, CV2086)の影響について検討した。C-PAFは、濃度依存性にTSP-1以外のすべての産生を促進した。脱落膜細胞においては、子宮内膜間質細胞に比べて2~3倍強い産生促進作用が認められた。TSP-1へのC-PAFの効果は認められなかった。C-PAFによるこれら因子の産生促進作用は、Y-24180,CV2086によって、ほぼ完全に阻害された。これらの結果から、胚由来のPAFには、子宮内膜および脱落膜における血管新生促進作用があることが示唆された。
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