研究課題/領域番号 |
16591677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
柳田 薫 国際医療福祉大学, 保健学部(臨床医学研究センター), 教授 (10182370)
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研究分担者 |
林 章太郎 福島県立医科大学, 医学部産婦人科, 助手 (60372827)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 不妊症 / 受精障害 / hyperactivation / 先体反応 / 体外受精 / 卵細胞質内精子注入法 / 原因不明不妊症 / 卵活性化 |
研究概要 |
受精障害はIVFやICSIを実施しなければ判明しない病態で、早期診断が望まれる。IVFの受精障害は治療周期の13.5%に発生し、再発率は30〜40%であった。ICSIの受精障害は治療周期の5.6%に発生し再発率は13%であった。受精障害を検出する検査として精子運動性のコンピューター解析、先体酵素活性の測定、アクリジンオレンジ染色による核蛋白の評価を検討した。精子運動性の各パラメーターは受精障害を検知するよいパラメーターとはならなかった。しかし、CLVとBCFにっいては受精率との相関が認められた。今後の検討が必要と思われた。精子のhyaluronidase活性をzymogenic assayで評価すると受精成立のcut off値を設定できた(1.7mm)。AIHとIVFについては先体機能反応値が1.7以下では妊娠例が存在しなかった。先体機能反応と受精率は正の相関が認められ、先体機能反応値が低値の場合には受精障害となる事が示唆された。精液のアクリジンオレンジ染色法はIVFについては妊娠例の90%で0+R値が10%以下であった。原因不明不妊症ではアクリジンオレンジ染色で未熟タイプの核蛋白の場合にはその50%に受精障害が認められ、受精障害検出法として優れている方法と思われた。 受精障害例への治療の試み IVFで受精障害が懸念される場合では、rescue ICSIを採用する。Rescue ICSIはIVFの媒精後6時間で行うICSIである。前回のICSIが受精障害であった場合では、採取された卵子の半分を通常にICSIを行い、残りの半分に卵活性化併用ICSIを行う(split activation)。今回のICSIについて、受精障害が懸念される場合には、ICSIの6時間後に受精判定を行い、受精卵がない場合に卵活性化を実施する(rescue activation)。
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