研究課題/領域番号 |
16591720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 敏弘 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (20275225)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | コネキシン / ギャップ結合 / グルコース / 内耳 / 蝸牛 / GLUT / 6-NBDG |
研究概要 |
蝸牛は、聴覚機能において機械電気変換という重要な機能を持ち、この変換は好気性代謝に依存し、グルコース供給を必要とする。Glucose transporter(GLUT)は濃度勾配に応じてグルコースを通過させる促進拡散型の輸送体で12種類のisoformが存在する。その中でGLUT1は血液組織関門を構成する細胞の細胞膜に多量に存在し、毛様体や胎盤では、GLUT1とギャップ結合蛋白質connexin(Cx)が連係して、グルコースの血液組織関門通過に関わると考えられている。蝸牛も血液組織関門を有する組織であるが、グルコース輸送については不明の点が多く、蝸牛ラセン縁のグルコース輸送における役割はまだ解明されていない。本研究では、ラセン縁のグルコース輸送機構を解明するために、成獣ラットのラセン縁におけるGLUT1、Cx26、Cx30、Cx43およびタイト結合蛋白質occludinの発現と局在について免疫組織化学的に検討した。さらに非代謝性蛍光グルコースアナログ(6-[N-(7-nitrobenz-2-oxa-1,3-diazol-4-yl)amino]-6-deoxyglucose)(6-NBDG、分子量342)を用いたin vivoグルコースイメージングを行った。また、ギャップ結合阻害剤heptanolによるグルコース輸送への影響を検討した。その結果、ラセン縁におけるグルコース輸送にはギャップ結合を介する細胞間コミュニケーションが重要な役割を担うことが解明された。すなわち、ギャップ結合はGLUT1陽性ラセン縁線維細胞からGLUT1陰性ラセン縁線維細胞へのグルコース輸送を仲介していると考えられた。
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