研究課題/領域番号 |
16591725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
堀口 利之 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (30157078)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 嚥下音 / 嚥下 / 喉頭 / 咽喉頭内視鏡 / 筋電図 / 嚥下圧 |
研究概要 |
<目的> 嚥下音の音源と発音機構を、嚥下時の生理学的なデータや嚥下器官の運動から推測することを試みた。 <対象> 嚥下障害の既往などの無い健常成人17名(男性6名、女性11名、21〜50歳)を対象とした。 <方法> 嚥下音は輪状軟骨直下の気管外側に貼付した加速度ピックアップにて記録した。舌骨上筋群の筋電図は表面電極にて記録した。嚥下圧は経鼻的に挿入した3チャンネルの細径圧トランスデューサを用いて記録した。ビデオカメラあるいは電子内視鏡にて喉頭隆起の動きあるいは咽喉頭内視鏡像を記録した。映像信号と生体信号は同期させた状態でマイクロコンピュータでモニター、記録しオフラインで分析した。 <結果> (1)舌骨上筋群の筋活動の開始時点と嚥下音発生の時間的関係は、被験者内では比較的一定であったが、被験者間でのバラツキは大きかった。 (2)喉頭隆起の最大挙上時点と嚥下音発生の時間的関係は、被験者内でも被験者間でも一定の傾向を示した。 (3)嚥下音そのものは、頭位や体位、嚥下物の量や性状、嚥下動作繰り返しの方法などに影響され修飾されるものの、輪状咽頭筋の弛緩と嚥下音発生の時間的関係は一定であった。 (4)嚥下音発生に同期した細かな圧変化が輪状咽頭筋部の圧波形に認められることがあり、嚥下音の発生には食道入口部の開大に伴う圧変化の関与が大きいと推察された。即ち、嚥下音発生は食道入口部開大を反映しているものと考えられた。
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