研究課題/領域番号 |
16591737
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
阪上 雅史 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10170573)
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研究分担者 |
寺田 友紀 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (00340977)
深澤 啓二郎 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (50278842)
辻村 亨 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20227408)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 鼓索神経 / 中耳手術 / 舌乳頭 / 亜鉛欠乏性味覚障害 / 血管 / 神経伝達物質 / コンタクトエンドスコープ / 味覚障害 / 亜鉛欠乏 / 血管分布 / マイクロスコープ |
研究概要 |
1.当科の中耳手術後(年160-170件)の味覚機能を、術前、術後2週・3ヶ月・6ヶ月・1年・2年に電気味覚検査と濾紙ディスク法によって測定した。各時期において、患者の舌乳頭(茸状乳頭)をマイロスコープ(USB Microscope、スカラ社)で観察し、コンピューターソフト(USB Shot)で単位面積あたりの血管数を解析した。味覚障害の重症なほど単位面積当たりの血管数が少ない傾向にあった。 2.亜鉛欠乏性味覚障害患者において、初診時、2週、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年に、(1)と同様な検査を行い、舌乳頭流入血管の変化を解析する。亜鉛欠乏性味覚障害は鼓索神経障害例に比べて程度は軽い傾向にあった。 3.ラット舌乳頭の血管構築をみるために、血管に硬化剤を加えたメルコックス樹脂を注入し、走査型電子顕微鏡で血管鋳型の観察を試みた。正常ラットでは球状の血管構築が見られるが、鼓索神経切断ラットや亜鉛欠乏ラットでは、血管数は少なく瘤状である傾向がみられたが、実験動物数が少なく、更なる検討が必要と思われ、現在追加実験中である。 4.ラットにおいて、膝神経節や味蕾で再生時に関係する神経伝達物質(アセチルコリン、CGRP、substance-P、GABA等)や関連蛋白(cadherin, NCAM, NCAM-H)の発現を解析し、血管新生との関連を検討した。現在までの所、実験動物数が少なく、一定の傾向が出るに至っていないので、追加実験中である。
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