研究課題/領域番号 |
16591759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
福島 美紀子 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (10284770)
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研究分担者 |
越山 靖夫 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (40372784)
古賀 貴久 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (70372787)
平田 憲 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (60295144)
宮嶋 聖也 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (10336208)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 網膜移植 / 再生医学 / 幹細胞 / グリア / サイトカイン |
研究概要 |
1.NMDA傷害モデルラット眼へのGFPトランスジェニックマウス胎仔脳由来神経幹細胞移植;緑内障における神経細胞死のモデルであるNMDA傷害モデル眼を用いて細胞移植を行なった。移植細胞は1ヶ月以上の長期に渡り、網膜に生着することが証明された。さらに神経特異マーカーを用いて移植細胞は網膜内でニューロン、グリアに分化することが示されたが、網膜特異ニューロンへの分化はみられなかった。また用いた胎生14日目マウス脳神経上皮細胞は網膜内で優位にグリア細胞に分化することが認められた。 2.移植網膜におけるグリア活性化;移植された網膜のミューラーグリアは長期にGFAP、nestin陽性のreactive gliaの反応を示し、移植部位のみならず網膜全体にこの反応が認められたことから、ごく少数の細胞を移植することでも網膜内全体の環境変化が生じうることが示唆された。 3.レトロウィルスベクターを用いた移植細胞の遺伝子導入による細胞系譜の制御;移植細胞をニューロンに優位に分化させることを目的にプロニューロナル遺伝子であるneurogenin(Ngn)1をレトロウィルスベクターに組み込み、遺伝子導入し、その細胞系譜の制御を行なった。In vitroにおいて遺伝子導入細胞ではグリアへの分化誘導作用が知られているサイトカインであるLIF、BMP存在下でも優位にβ-tubulin陽性のニューロンに分化することが示された。しかし、in vivoにおいては早期に分化させることにより移植効率が低下することが示唆された。 4.IL-6サイトカインファミリーの受容体を構成するgp130ノックアウトマウスを用いて発生過程の網膜内におけるGFAP陽性細胞の出現パターンを解析した。またこのノックアウトマウスから得られた胎生14日目マウス脳神経上皮細胞由来神経幹細胞を傷害網膜に移植したところ、グリアへの分化が抑制され、ニューロンへの分化が促進されていた。 5.グリア活性化に対する抑制効果が知られている非ステロイド系抗炎症薬の宿主マウスへの投与により傷害後の網膜のIL-6発現が抑制された。さらに移植幹細胞のGFAP発現が抑制されることが明らかになった。
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